金土を活用して全国自治体議員自主研究会の仲間と滋賀県守山市に視察にいってきました。


守山市の市庁舎整備から公共施設の再編のポイントについて

松戸市では現地建替え、移転建替えの話から、今度は一部移転案まで出ており更に混乱の状況です。
また県内では老朽化している公共施設が多数あります。

守山市では現地建替えでの市役所建替えを行っており、庁舎面積も少なくするにあたり、ペーパーレス50%を行い、何より働き方自体を変えたので、フリーアドレス性の導入で働きやすい環境整備に成功していました。
1人当たりのロッカーはA4が入る1かご分ほど。
その分しか持てません。
オンライン上での管理が可能になっているので問題ないとのこと。
全体的にオープンで、市民に開かれた印象を与えてくれています。





庁舎内のレストランは予約で常に満席の人気

パスタを1品選び、サラダバーがついてくる充実ぶり

とても役所の中とは思えません。



よく市役所ではつまらなそうに親御さんの対応が終わるのを待っている子どもたちの様子も見えます。中には泣いていたり。受け付け横に少しゆったりできるスペース。

まぁ子どもはここだけは収まらないでしょうが気持ちがほっとします。





庁舎のプロポーザルにも6社ほどがエントリーしており、いい条件で選べるような環境づくりができていたようです。
この辺りはもっと詳しくお聞きしたかった。

直接守山市長からご説明もいただき、市政への思い、職員との信頼関係の強さがまざまざと伝わってきました。

発達センターは施設自体は工事中のため臨時のプレハブの見学と説明でしたが、充実した組織体制にうならされました。

心理職を新任2名含め5名ほど市で雇用しており、心理職や保育士など専門職の方々で発達相談、養育などを行っています。
児童発達支援事業としての療育は通学のみで、保育園などに通っている子は週1回、通う場がない子は週2回通っています。
療育は就学前までですが、発達相談は入学後も成人も対応しています。
県立のこども病院がすぐ迎えにあることもあり、密に連携が取れています。
また「せんせい応援プロジェクト」として学校の教員や幼稚園、保育園の先生方の研修を発達センター、教育委員会と協力して障がい支援についての研修を作り上げており、組織全体で障害への理解が進んでいて、課を超えて連携がしっかり行われていることがわかります。
松戸ではこの辺りが弱いですので、市の体制、県の補助体制も見直したいです。

2日目は
介護施設現場と守山図書館に伺いました。
介護施設では介護保険制度の抱える問題、現場が抱えている問題を中心に意見を交わすことができました。
処遇改善と監査の状況については引き続き注意が必要です。

守山図書館は 天井も高く、緑に囲まれ、居心地のいい環境となっていました。
5年前に完成、
16社もの参加があり業者選定を行っています。
プロポーザルで図書館を設計した会社が市役所の設計も行うことになったので、結果的に市役所と図書館が同じデザインで一貫性があります。

新しくこだわった図書館はもちろん素晴らしいのですが、人的投資をしっかりと行っていました。


8万人強の人口ですが、25人の司書の有資格者を確保しているのですが、当たり前のようにお話されていました。







図書館に市民センター的な貸部屋も数部屋あり、人が集う場所としての役割も果たしていました。
ランチもいただけるお店も入っているので、そこでお昼をいただきながら様子を見ていると、いろんな方が集まり話し合いやリラックスをして過ごしていました。
手作りでのコンサートも行われておりお邪魔してきました。

旧中山道を中心とした古民家の雰囲気や、来週くらいからは蛍が飛び始めるそうです。水路が市内のいろいろなところにあり、水場が生活に密着していることがわかります。

駅前は多くマンションが立ち並んでいますが、山並みや田園、蛍と自然が豊かで、京都へも30分とアクセスが良く、人口が伸び続けているのも納得です。

滋賀県全体としても福祉支援は進んでいることが、特に職員の方々の意識の高さからわかりました。
千葉県に活用していきたいです。