毎年、4月25日は、『小金宿』の概ね、中ほどにある東漸寺は『御忌の日』。

『御忌の日』というのは、浄土宗の開祖、法然の命日ということであるが、お祭りという大賑わいをみせる。

 

 

 

寺の説明によれば・・・・江戸時代より、東葛一円(松戸や柏界隈)の人々に「御忌のおまつり」として長く親しまれ、大法要の日を機に3日間(毎年4月25日より27日まで)、参道や町に多数の植木市や露店がにぎやかに立ち並ぶ御忌の日。
戦前は東葛一円では、学校が休みになっていたほど楽しみにしていたと言われています。

 

 

実際、私たちが、50数年前に当地に越してきた頃、その賑わいは大変なものでしたね。

それが・・・・・あるとき、ぱったりと、その賑わいを失ってしまった。

その原因はいろいろ説があるが、10数年前か、20数年前かの住職が、お祭りにやってくる香具師の皆さんにショバ代の値上げを求めたことから、嫌気をした香具師の皆さんが一斉に引き上げ、お店がパラパラという状態になってしまった。

 

やはりお祭りには、香具師の皆さんの存在は絶大なのですね。

彼らの賑わいがあってこそのお祭りです。

屋台だけでなく、植木職人の皆さんも、多くの花木を出品していた。それらを買った参拝客が、帰り道に両手で抱えながら帰る姿も、ひとつの風物詩であったものでした。

 

 

 

 

 

しかし・・・・・今年は様相が変わった感がある。

お店が、殆ど昔の姿に戻っていたようである。

どうも、香具師の皆さんと寺側との間で、なんらかの手打ちが行われたのかもしれない。

屋台の数が、ぐっと増えていましたね。

ほとんど昔の姿に近い状態に戻ったのかもしれない。

お店とお店の間に、概ね隙間のない状態になっていましたね。

もっとも・・・・・植木のお店は出ていなかったが・・・・・。

 

 

 

何らかの話し合いがあったのかどうか…・真相は少しも分からないが、何はともあれ『御忌』が賑わいを概ね取り戻した感があるのは結構なことだ。

この日も午前中は、賑わいもそれほどではないが、午後になると、近くの小学校は、午後は休校になったらしく、子どもたちが一斉に繰り出し、それとともに参道の賑わいは大変なものでした。

 

まあ・・・・・何はともあれ、良かったですね。

 

夕暮れの御忌

(第11928回)