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愛子内親王殿下
7月16日付の東京新聞掲載の、井田奈穂氏の記事は誠に興味深く読ませてもらった。井田氏の文章を紹介しておこう。
この自民党幹部の「愛子さまではありえない」発言に思う
世襲議員によるグロテスクな発言に驚いた。自民党の憲法改正実現本部長・中曽根弘文議員が、皇位継承をめぐって「愛子さまではありえない」と発言した問題である。実在の24歳の女性の名前を挙げ、公の場で「生まれ持った性別ゆえに国の象徴にふさわしくない」「天皇になったら結婚する人もいない」と断じた。生殖能力や「男児を生まなければならないプレッシャー」にまで言及した。
一人の女性の人生と身体に対する、著しく不遜な干渉だ。
中曽根氏は後に「言葉が適切ではなかった」と釈明した。しかし問題の発言は、彼の思考の根底にある根深い男尊女卑である。
日本政府は「皇位継承の資格は基本的人権に含まれない」という公式見解を出している。皇室の方々は「人権」の概念に守られていない。職業選択や、政治に意見する自由もない中、中曽根氏らは「皇室の誰をどう番して男児を産ませるか」をブリーダー気取りで論じている。
私たちは大奥に側室がいた封建時代に生きているのか。それとも女性を法的無能力者とした明治民法の時代なのか。秋篠宮家の長女眞子さんの婚姻時にも感じたが、「国民の期待」という名の暴力的な「言われ放題」に、多くの皇族の方々は傷ついてきたはずだ。
そこにはSRHR(性と生殖に関する健康と権利)という視点が決定的に欠落している。
いつ誰と子を持つか、あるいは持たないか、自分の心と体、人生は自分で決めるという、当然の権利が踏みにじられている。第三者が賛否を論じる前に、本来は愛子内親王や他の皇族の方々など当事者の意思確認が重要ではないか。
そして、中曽根氏の女性蔑視は、選択的夫婦別姓への反対運動と根底でつながっている。
彼は2021年に「婚姻前の氏の通称使用拡大・周知を促進する議員連盟」を呼びかけ人代表として立ち上げた。当時の代表代行は高市早苗首相だ。
この議連は、通称使用の拡大で「女性活躍」を後押しするとしていた。つまり女性が姓を変えることを前提としている。その時点で、女性活躍とは相いれない発想だ。
望まない改姓が人生やキャリアに深刻な影響を及ぼしている事例は、数えきれないほどある。議連の目的が本当に女性活躍なら、男性同様に氏名を法的に維持できる選択肢を保障するはずだ。私は、改姓した後に新旧の姓の使い分けで苦しむ当事者の声を直接聴く勉強会を申し入れたが、議連は断った。
「通称使用で事足りる程度の女性活躍」という中曽根氏らの思想は、今回同様、女性の尊厳を軽んじているのではないか。
美智子上皇后は09年、成婚50周年の記者会見で、「伝統という名の下で古い慣習が人々を苦しめていることもある。」と指摘された。民間から初の皇太子妃となり、「伝統」であった乳人制度を廃止。批判を受けながらも自ら子育てした方だからこそ、実感をもって「(伝統は引き継ぐっ共に、次世代にゆだねていくもの)」という言葉を紡がれたものだと思う。
家父長制的な物差しで「女はこうあるべきだ」と序列化する蔑視を「伝統」とすり替え、現代を生きる女性に押し付ける愚行を次世代に引き継ぐべきではない。
誰もが自らの身体や氏名のあり方、生き方を選び取れる公正な社会を拓くことこそ、日本に活力を取り戻す基礎だと私は信じている。(井田 奈穂)(いだ なほ=社会起業家)
皇室典範問題で、私が思ったこと
親からの世襲議員の自民党の『憲法改正』実現本部長・中曽根弘文議員が、皇位継承をめぐって「愛子さまではあり得ない」と発言した。
実在の24歳の女性の名前を挙げ、公の場で「生まれ持った性別ゆえに国の象徴にふさわしくない」「天皇になったら結婚する人もいない」とまで断じた。
生殖能力や「男児を産まなければならないプレッシャー」にまで言及した。
だが、問題の本質は愛子内親王だけの問題ではない。
注目すべきは、こういう主張を憲法改正を狙う自民党の最高責任者が主張していることです。この皆さんが、およそ『人権』というものに、まるで関心がないことを思わず露呈したとも言える重大発言でした。しかも標的にした相手は、成人したばかりの女性であり、自分の孫のような女性に対して言ってのけたのですね。
まあ、普通の人間としての一般常識を欠いた発言と言って良い。
一体自分は何様のつもりだと思う。
こういう人物が考える憲法の『人権』が、どのようなものになるか、想像は容易だ。
まさかと思うだろうが、彼らの最終的なねらいは、ごく単純にいえば、明治憲法の復活だと言って大きな間違いはない。
別な言い方をすれば、現憲法の『基本的人権』と『平和主義』の抹殺です。
そういう流れでみると、この皇室典範問題の本質がよくわかる。わかりやすい。
彼らは、要は、平成天皇以降の『平和主義志向の天皇』のあり方が、非常に気に喰わない。激しく敵視していると言っても大げさではない。それが平成天皇や令和天皇などに対する傍若無人な態度に現れている。
だから彼ら右翼政治家は、皇紀2600年とか、古来の伝統とか何とかいうが、気に喰わない天皇は露骨に無視する。邪魔だと思っている。
そういう高市首相らの日頃の思いが、『昭和100年式典』での高市首相の態度に露骨に現れることになった。テレビで観た人も少なくないと思うが、高市首相は、天皇を片隅に追いやり、後ろにいないかの如き傍若無人そのままの態度に終始した。
失礼極まりない態度でした。
あの態度、振る舞いは、十分に天皇を意識しての態度に見えた。
要は、昭和100年式典では、式典に天皇を参加させるだけで、挨拶もさせない、何らの役割も与えない。
高市首相の態度は、天皇を後ろにおいて、へらへらと一人はしゃぎまわり、『一番偉いのは誰よ?お前ではなく私なのよ。いい加減分れよ』と、列席している天皇を公然と、余りに露骨に無視していましたね。
いくらなんでも、ここまでやるかというほど、あからさまな『敵意』を現していた。
この様子をみれば、恐らく、彼ら仲間内の会話では、普段は天皇のことを、「テンスケ」とか「天ちゃん」とか言い合っているに違いないと思う。
普段、そう思っているから、天皇に関わる事項の変更でも、だから天皇に対する配慮は全くない。
傲慢無礼なのである。
彼らは日本の伝統を重んじるような風のことを言うが、その実、天皇のことなど、どうでも良いというのが彼らの真意、本音なのだ。
天皇を単に『彼らの思惑』に役立たせようと思っているだけ。
単なる道具だと思っている様子が露骨なのである。
要は、天皇が、彼らの思惑に役立つか、役立たないか、それが高市首相ら右翼政治家の判断基準なのです。天皇でさえそうなのだから、一般国民はゴミそのものであろう。あのヘラヘラした不気味な表情をみれば、よくわかる。
平成天皇の生前退位、早期退位に同意したのも、平成天皇の強い『平和主義』が気に喰わなかったからであろうと思う。本来なら天皇を退位させずに、当時の皇太子を摂政に置いても良かったはず。ところが、後継者も、そうせず天皇の退位を容認したが、後継の天皇も、平成天皇の影響が濃厚で平和主義を志向している。
さらに恐らく『愛子天皇』も、平成天皇や令和天皇の影響を強く影響受け『平和主義』を志向している。
高市首相ら自民党幹部は、皇室典範改正で目指すのは、この流れを断ち切りたいのですね。
『愛子天皇』の実現にことさらに冷淡、無礼な態度を露骨に見せているのも、それなら、いっそのこと、『平和主義』に毒されていない人物を、外から連れてきた方が使い勝手が良い。本音は血筋の問題など、どうでも良いと思っている。いまの天皇家と、どう血筋がつながっているのか、誰もわからないような600年前に今の天皇と親戚だったかもしれない赤の他人の皆さんを、天皇の将来の後継に据えようとしているのは、その表れなのである。
600年前の親戚なんて、普通の人間なら、誰も親戚と思っている訳がない。
この問題の本質は、血の問題ではないのである。まさに彼らにとって都合のよい天皇を擁立するための陰謀、策略そのものなのである。
また直系相続に拘れば、天皇の思想のチェックができないが、他所から持ってくるのであれば、『天皇候補』の思想を事前チェックできる。これが彼らが「養子制度」を導入した最大唯一のの理由です。
これなら思想的にあぶない人物を天皇にするリスクを回避できる。
彼らも内心は、男女には、それほどこだわってはいないと思います。それほどバカではない。他に理由をつけようがないから、天皇は伝統的に男でないといけないと主張をしているだけ。
そういう流れで、彼ら右翼政治家は、秋篠宮家は、いまの天皇程、平和主義には毒されていないだろうという期待を持っているのかもしれない。だから、そこまでは容認できるが、いまの天皇から愛子天皇になるのは絶対に容認しない。何が何でも、それは阻止したい。
そして・・・そういう陰謀,たくらみの一部の中に、麻生元首相が自分の親戚をまぎれこませようとしているのだろう。
そんな具合だから、皇室典範問題が私たちに見せているのは、単なる男尊女卑の問題に止まらない。
問題の本質は別にある。
現在の憲法の理念の運命が大きく関わっている。
ひいては日本人が平和に生きられるかどうかと大いに関わりがある。
この皇室典範問題の次には、恐らく英霊を祀っているという靖国神社の『国立神社』構想が表面化すると思う。
海外派遣した自衛隊員の戦死や事故死した自衛隊員を靖国神社に合祀する考えが遠からずのうちに、必ず出てきます。自衛隊の旧軍回帰も始まっている。現在の階級呼称の旧軍スタイルへの回帰が始まった。
いずれ「自衛隊」という組織名は「日本軍」と改める考えであろう。
どういう順序かわからいが、隊員不足もあり、徴兵制と靖国神社への合祀問題も、殆どセットでやってくるだろう。
あるいは、憲法改正が一向に進まないから、いわば先に外濠を埋めてしまおうという腹であるかもしれない。
憲法改正の提案は、それらの総仕上げでしょう。
それだけに・・・野党まがいの野党ではなく、真の野党にしっかりしてほしいものです。
そのためには・・・・国民ももう少し考えてほしいし、また・・・・益々あからさまな自民党ベッタリの『国営放送』NHKは何とかならないものか・・・・いよいよ視聴者の『受信料拒否スト』以外にないのかもしれない。
各種の世論調査の結果では、高市政権の支持率は激変しているようだ。
ANNが2026年7月18、19日に行った世論調査で、高市内閣の支持率が前月の調査から10.9ポイント急落して49.2%と5割を切ったことを、「報道ステーション」(テレビ朝日系・7月20日放送)が取り上げ、テレ朝政治部官邸キャップの千々岩森生記者は「このまま漂流しかねない」と報告した。
千々岩キャップは「自民党の中からも『衝撃だ』という声も聞こえてきます。政権発足からこれまで、(支持率は)6割を切ることもほとんどなかった政権が、10ポイント以上下がった。過去の政権を見ても、ひと月で一気に2ケタの下げというのはなかなかなかったことです」と。
毎日新聞や時事通信社の結果でも、7月は前月比で10ポイント減というなかで、産経とフジの合同世論調査では3.7ポイント減という独自の結果を出している。
まあ、しかし要はどれをとっても、バカなことばかりやっている高市内閣は、支持率が大きく減少するトレンドにようやく入ったということですね。
8月分では、石破内閣の末期並みの数値になりそうだ。乞うご期待ですね。
ようやく・・・・おごれるもの久しからず、ということかしらね。
(第12071回)



