最近、ピンポーンが鳴っても、すぐには玄関の戸を開けない。

それが習慣として定着した感じです。

 

窓を開けて覗いてみると、隣家の奥さんでした。

手には白の紫陽花の花束でした。

もちろん、要件はすぐわかりましたね。

数年前に隣家のお庭に咲いている白の紫陽花の花を、うちの仏壇に飾りたいからくれないかと頼んでから、毎年、この時期になると切ってきてくれる。

 

 

この時間になったのは、隣家のご夫婦はお二人とも働いていますからね。

そんな中でも忘れずに、こうして届けてくれる。

ありがたいものです。

早速、仏壇に飾ったが、白の紫陽花は見栄えがするから、仏壇がにわかに華やかになる。我が家のご先祖さまも喜んでいるに違いない。

 

隣家とのお付き合いは長い。

亡くなられたお母さんの時代からである。以来、代が変っても、お互いに隣家とのおつきあいを大切にしてきた。

隣家だけではない。

幸いなことに・・・・・我が家は、周りの隣接する皆さんとお付き合いがうまくやってこれた。お互いに、そういう気持ちがあったから可能でもあったのでしょう。

 

 

(第11845回)