朝仕事に行く前に、イチローのマリナーズから
ヤンキースへのトレードを知って驚いた。
そして夜仕事から帰ってきたら、
ヤンキースのイチローが
マリナーズからヒットを打ったことを知ってさらに驚いた。
競馬でも現役馬、種牡馬などに電撃トレードがあって、驚くことも多い。
この前キングジョージで勝ったデインドリームも、
ドイツの馬でありながら、馬主の権利の半分は社台ファームの吉田代表である。
昨年の凱旋門賞前に権利を買ったようだ。
個人的には昔に欧州三冠馬ラムタラが日本に来たことも驚いた。
そんな宝をあっさり手放すのか、と思っていたら、
馬主のシェイク・モハメド殿下はイスラム教徒であり、
イスラムの教えでは「財産は澱ませてはいけない」、
一か所に宝をとどめてはいけない、といった教えがあるようで、
トレードにはあまり抵抗がなかったようだ。
「私がほしいのは次のラムタラだ」というインタビューが載った記事を読んだ記憶がある。
もし、オルフェーブルが凱旋門賞で勝利し、
海外からオファーが来て売却されたら、
おそらく多くのファンの批判が殺到するであろう。
しかし、考えてみれば、同じようなことをしてきたのが日本の馬づくりである。
海外から多くの種牡馬、繁殖牝馬を導入するとき、
各国のスターホースたちを購入してきた。
それで思い出すのはキングヘイロー。
彼の父はダンシングブレーヴは凱旋門賞やキングジョージに勝った名馬で、
日本に輸出された後に残された産駒が活躍し、
一般紙に「輸出は早計で国家的損失」と言われた。
そして母はグッバイヘイロー。
アメリカの牝馬三冠で、引退式で日本への輸出が報告されると、
観客からブーイングが起きたほどだ。
日本の馬が全く海外に行かないわけではないが、
種牡馬は、現状では、シャトル種牡馬以外は、
「日本での居場所がない」ゆえの輸出の形が多いように思う。
ファンからのブーイングが殺到し、
マスコミが大々的に非難、批判するような名馬が海外に売却される時、
意外とその時が、日本の競馬がヨーロッパやアメリカと
本当に肩を並べたといえるときなのかもしれない。