全シリーズを通しての私の推しメンは
田中眼蛇夢です。
(にだい、七海も!)
結末を知ってプレイすると
田中の一つ一つの発言が繋がっていく。
一見中2病で、難解な言葉選びで
とっつきにくいキャラだけど
(実際クラスメートだったらめんどくs)
田中のあの章をクリアすると
なんだか考えさせられるキャラクターです。
以下、ネタバレ含みますのでご注意ください。
超高校級の飼育委員。
これが田中の才能。
まず、これがアイデンティティーで軸にあります。
その軸から田中の信念が生まれたんではないでしょうか。
「生を諦めることは、生に対する冒涜でしかない。」
「ただ死ぬのを待つだけの生に何の意味がある。そんなものは勇気ではない。ただの諦めであり、傍観だ。」
生きているからには、
「生きている」ではなく、「生きていく」
生きていかなければならない。
これが田中の信念。
動物って、本当に生を繋げる為に生きてますもんね。
自分の生を繋げるために共食いをすることだってあります。
日々、動物の飼育をして触れ合う中で
自ずと身に付いた感覚なのかも。
例えそれが正義でも悪でも
間違ってても、正しくても
綺麗でも醜くても
どんな状況であれ、どんな環境であれ
生きていく。過酷な道。
これが生を受けた者の当然成すべき行為であり
あるべき姿である。
これが信念にある田中の行動、言動にいっさいのブレがない。
そこに惹かれる人は多いのではないでしょうか。
どっきりハウスでの田中の行動は
全て「生きる」ため。
●ファイナルデッドルームへの挑戦
●ニダイと決闘し、クロになる
●学級裁判で議論する
目的は、一人で生き残ることではなく
自分が生きる為に生きる事。
この過程のどこかで命を落とす可能性も十分あったけれど
生きるために行動して命を落としたら
それはその時と覚悟があったと思います。
死の瞬間まで生の可能性を探ったという事実が田中には大事です。
だから、狛枝に「戦わずして。。。」って言われた時は、怒ったんだよね。
命がけでここまで生を繋げてきたから。
また、怒ったのがニダイが戦ったっていうことを伝える為っていうのがね。
田中の人柄が垣間見えるよね。
ハムスターの優秀さを出されてクロだと認めたところも然り。。。
ちょっと話しがそれたけど
決闘の相手をニダイに選んだのもそう。
あのトリックは、ニダイじゃないとダメだって事はあるけど、たぶん、トリックが先じゃなくて
ターゲットが最初から決まってたと思うよね。
他の人だと自分が生き残るために殺すことになるから。
ニダイだと自分の生を繋ぐために決闘する相手としてふさわしいよね。
生を獲得するために戦えるから。
だけど、生を獲得できれば何をしてもいいと思っているわけでもないんですよね。
「人殺しはただの人殺し」
「自分はいずれ地獄に落ちるべき人間」
自分のやった事はあくまで殺人。
状況によって許されること等
決して無い罪だから
正当化したり、言い訳はしない。
自分の信念ですら言い訳にしない。
ニダイと向かい合った時に
「生きるため」っていう台詞も使わない。
これからやろうとしていることは
人殺しでしかない。
それ以上でも以下でもない。
なんの事情も自分の信念も挟まない。
価値観も押し付けない。
だから、「目障りだから消す」っていう台詞を選ぶ。
もし、クロとばれなかったら
自分以外処刑されてしまうけど
そうなったら、それを背負った上で生き抜く覚悟だったと思う。
だから、単なる自己犠牲のキャラじゃないと思う。
でも、自己犠牲っていう形も田中にはあったと思うんだよね。
●結構あっさりクロだと認めたこと
●「愛すべき怨敵達」って言葉選び
まー、でも指摘されれば認めようと初めから思ってたと思うのよね。
自分が生き残る未来も、処刑される未来も覚悟してただろうから。
最終の投票に委ねるって最後まで抗う選択もできたはず。だけど、それはしなかった。
「生ききること」に信念があったのにね。
愛する / 怨敵達
相反する言葉だけど、田中の正直な気持ちなんじゃないでしょうか。
信念を貫こうとすれば、
周りは欺かなければならないライバル。
袖にされることもあったけど、
みんなに好意は持ってたんだよなー。と感じます。
生い立ちや信念があって
みんなと打ち解けたくても、うまくできず、
打ち解けることにブレーキをかけてた面もあると思う。
ザ☆不器用❗
でも、自己犠牲なんて認めるわけにはいかないんだよね。
だって、それは理由がどうあれ自殺だから。
生きることを諦める行為だから。
信念と相反する行為になっちゃうから
田中には認められないのです。
だから、七海と日向に最後に「そんなわけないじゃん」って言わなきゃいけなかったし
多少あったとしても、最後はやっぱり信念に準じたかったんじゃないかな。
すごい長い。そして纏まらず(笑)
だけど、製作側は
田中を自己犠牲として描いたんだと思うよ。
ビックリハウスのオーガの銅像と
狛枝の「1.2の殺人は似てる」っていう台詞からね。
(1人目は中心人物、2人目は殺人鬼、3人目は連続殺人、4人目は自殺)
だけど、個人的には
田中は信念に準じて生をまっとうしたキャラとしてまたプレイしようと思います。
田中はただ単にいいやつとは思いません。
自らクロになることを選んじゃったしね。
だけど、その信念の貫き方には脱帽と言うか。
めっちゃ長くなったけど、複数回やると思うこと、気づくことがあって。
なんで1回目やったときに印象に残ったキャラだったかがわかってきた気がして。
1ゲーマーの備忘録です(笑)


