こんにちは!
年金アドバイザーのhirokiです。
本日の記事は以前書いた記事に少々書き足したものです。
現代は国民年金保険料の未納問題が騒がれたりしますよね。
未納が特に問題になり始めたのは平成16年前後から。
国民年金保険料の最終保険料納付率が60%台に落ち込んできてしまった。
あ、全体の納付率は95%くらいありますよ^^;
あくまで国民年金第一号被保険者の母体数の中で60%だという事です。
よくこの60%という数字を持ち出して年金制度は破綻してるんだ!と、おかしな議論してる学者もいましたが…
で、この保険料は未納が続くと差し押さえされます。
しかしこちらの差し押さえは深刻な事態を招く恐れがある。
特にちゃんとそれなりに収入がある人。
20歳から60歳までは年金には強制加入ではありますが、当月の保険料は翌月末までが納付期限となっています。
でも滞納したとしても時効の2年以内に納めればいいよねって話ではありますが、本来の納付期限が翌月末なので翌月末を過ぎて滞納を放っておくと催告状が届く。
その後、特別催告状というのが届く。
そのまま放っておくと、次は最終催告状というのが届く。
この最終催告状の時の期限までに納付すれば差し押さえはされない。
これが来たらとにかく年金事務所や市役所に何らかの行動を起こすべきギリギリの時点。
納付が無いなら次は督促状が来て更に無視すると、いよいよ銀行等に対して預金口座とかの差し押さえ可能な財産の有無の調査に入る。
その時は差押予告通知書が届く。
そして最後は債権差押通知書が来て、銀行口座に対して差し押さえされる。
国税徴収法により強制徴収される。
特に所得(収入から経費とか引いたやつ)が300万円以上で7ヶ月以上の滞納期間がある人の場合は差し押さえが強化されてる。
1000万円以上の所得があるにもかかわらず滞納してる人は悪質者とみなされ、国税庁の調査が入ってくる事もある。
ちなみに滞納していた保険料分だけが銀行口座から差し押さえというものではないです。
例えば20万円滞納していたから、銀行口座1000万円から滞納分差し引いて980万円になるわけじゃない。
銀行口座残高全てが差し押さえられるから、一旦口座が凍結される。
お金を差し押さえというか、債権を差し押さえるからそうなる。
銀行にお金を預けてるというのは、銀行に対して債権があるって事。
債権というのはお金を返してもらう権利。
その後、滞納分の保険料と延滞金(年利14.6%)分が残高から引かれて銀行口座に返還される。
だから国民年金保険料なんて絶対支払わねーよo(`ω´ )oプンスコ!って粋がってても、差し押さえで強制徴収される。
高額な延滞金と共に。
しかもお金が強制徴収されるというだけでなく、もっと深刻な事は経済的信用を失いかねないという事。
差し押さえされると、全ての銀行との取引が出来なくなる場合がある。
銀行から見たら、社会保険料のようなほぼ税金と同じものを未納にして、なおかつ差し押さえまで食らう人とは取引したくないと判断する。
特に経営者にとっては致命的な事になりかねないので国民年金保険料の未納には気を付けたい。
凄く収入に困ってない人からすれば、年金制度に期待など持ってなくて、自分の貯蓄でなんとかすると思うかもしれない。
しかし、年金は社会全体で支える制度なので、十分な収入がちゃんとあるのに保険料支払わないというのは社会に対しての協力を放棄している事になる。
また、老齢による働く力の喪失はほとんどの人に起こるもの。
しかし、それに備えて貯蓄しろって言っても限界があり、これを放置しておくと生活難による社会不安を起こして社会の混乱を招く事になる。
そのような事を防ぐには若い世代で高齢者を支える必要があり、これを世代間扶養という。
本来、保険料を支払えるのに支払わない人を放っておくと、真面目に納付している人に不公平感を与えて不払いが起こる事にもなる。
よって正当な理由なく未納する人に対しては強制的に保険料を納める措置として特別催告状が送られ、最終的には財産差し押さえとなるわけです。
支払いが困難な場合は保険料免除制度があるので市役所や年金事務所に相談しましょう。
※追記
国民年金保険料は世帯主、配偶者も連帯して支払う義務があるので、これらの人が滞納してると差し押さえの対象になる。
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そんな単純な話ではなくれっきとした緻密な目的で、100年間の間に目指そうとしてる事を知っておく必要があります。
一体何をしようとしているのかを。
ちなみに今の年金の形は破綻しないし崩壊もしない。
毎度ながら、影響力のある人たちが面白半分で無理やり崩壊やら破綻の話にもっていこうとするからタチが悪い。
給付水準が上がるとか下がるとかいう話に関してはもう年金制度が破綻になってるとかそういう問題ではなく、経済成長の問題です。
経済成長が著しかった昭和の時代(1960~1970年代)は年金は著しく上がったし、
バブル崩壊の後の平成不況は経済が停滞したから、年金も上げるのではなく給付を抑えていかに維持するかの方向に向いたのです。
よく、年金の抜本改革が必要だ!という声もありますが、今の年金の形は昭和60年改正で非常に素晴らしくできているし、毎年色々改正は必要ですがこの形は崩すべきではないです。
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