そもそも今の老齢基礎年金は保険料を40年間完璧に納めて、満額がなぜ779,300円なのか? | 年金アドバイザーが教える!楽しく学ぶ公的年金講座

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知れば知るほど奥深い年金制度!
僕も日々勉強ですが、一人でも多くの方に年金の事を知って欲しいと思います。
年金は…正確に書くように努めてはいますが、少しでも年金の事を知っていただければ幸いであります。
一緒に年金について考えてみませんか?

こんばんは!
年金アドバイザーのhirokiです。
 
昨日は新月だったから夜はバスソルトでたっぷり汗を流しながら、大祓詞を奏上して終了しました(´▽`*)
新月の日はかなり多くの塩を風呂に入れますが、ちょっとお湯を口に含むとまさに海の味であります。
月と海はとても密接な関係があるようですが、海の中で新月の力を借りながら、更に大祓詞で自らの積み(罪)を祓い、清めまくるというそんな幸せなひと時です照れ
大祓詞はもう日々の日課ですけどね!
 
このお稲荷さんは祐徳稲荷神社の叶祈願というのを申込んで附随で付いてきました。
職人さんの手彫りのものですが、持ち歩くと壊れそうだからもう御神札と一緒に飾ってます^^;
大祓詞を読み上げてると、お稲荷さんにジーっと見られてる感じがなんとも…(笑)

 
 
では本題です。
 
今日は5月16日発行の有料メルマガの記事の序盤の4分の1か5分の1くらいの内容ですがここにも序盤だけですが書いておきたいと思います。
 
いつも国民年金からの給付である老齢基礎年金の金額に779,300円という数字を用いますが、そもそも一体何で779,300円なんでしょうか。
まあ、計算はしょっちゅうやってるので…今回はその金額の経緯ですねキョロキョロ
 
 
20歳以上60歳未満の人は全て、どんな職業であろうが国民年金に加入するという基礎年金制度が導入されたのは昭和60年改正の事です。
 
 
この時に昭和59年度価格として600,000円(月額5万円)というラインが引かれました。
 
月々5万円だなんて安すぎるだろチュー!!と思われたかもしれませんが、この月額5万円というのは480ヶ月国民年金保険料を納めた場合、
「国民の老後生活の基礎的部分を保障するものとして高齢者の生活費等を総合的に判断されて決められたもの」です。
 
 
ちなみに昭和60年改正が行われるまでは、元々この基礎年金満額の600,000円というのは国民年金保険料を25年(300ヶ月)納めた場合の価額でした。
 
 
当時は国民年金の単価が2000円でしたので、2000円×300ヶ月=600,000円
 
 
この金額をそのまま480ヶ月の金額にした。
 
 
つまり、単価を2000円から1250円に15年かけて引き下げ、1250円×480ヶ月=600,000円
 
300ヶ月で出た金額を480ヶ月にしても基礎年金の満額が変わらないようにしたんですね。
 
 
思い切った給付の削減でした。
 
そんなの不公平だろ!って思われたかもしれませんが、保険料の納付期間を延ばすことで月々の保険料額を下げる事ができます。
給付を引き下げなかったら、今の国民年金保険料は16,900円を上限に前年の物価変動率や賃金変動率を加味しながら今年度は16,340円ですが、当時は21,700円とかそういう試算がなされていました。
月々2万円以上は普通に納めてもらわないと年金給付の維持は厳しい見通しだったんです。
 
image
 
昭和60年改正の基礎年金導入時は、それまで経済成長によりどんどん上げていった給付を抑える事がとても重要課題でした。
 
 
 
給付を抑えないとこれからもひたすら進む少子高齢化には対応できないと考えられたから大幅な給付の引き下げが必要だったんです。
現役世代の保険料負担があまりにも過剰になってしまう。
年金受給者を支える現役世代にも限界があるからですね^^;
 
なお、もともと年金制度が始まった時は年金保険料を積み立ててそれを、老齢になったら受給しようっていうものでしたが、どうして積立ではなく、現役世代の保険料をそのまま受給者に送る形である賦課方式となったのか。
 
昭和48年9月26日に年金は物価スライドを導入し、物価や賃金に変動するものとなりましたがこの変動分は将来に向かって積み立てれないですよね。
さらに、昭和48年のオイルショックにより、昭和48年と昭和49年の狂乱的物価上昇(2年で40%くらい上がった)で賦課方式に移行せざるを得なくなったんです。
インフレで積立金の価値が目減りするばかりとなった。
 
 
 
さて、物価の変動により翌年の年金額を変更するという制度である物価スライド制は昭和48年から導入されましたが(5%以上の物価が上がれば翌年の年金額も物価に変動させる。平成2年4月からは5%以上というのは関係なくして完全物価スライド制になった)その新たな金額となった600,000円もその後も毎年の物価の変動により上がっていきました。
 
 
また、年金というのはそもそも将来に渡って給付と負担が均衡するように5年ごとに年金額を「再計算する」という形を取っていました。
このやり方が、平成12年改正まで続きました。
 
 
…というわけで本日5月16日発行の有料メルマガ記事の触りの部分ですが、続きは本日の有料メルマガにて発行いたします^^
 
 

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