年金の過払いが発生したら… | 年金アドバイザーが教える!楽しく学ぶ公的年金講座

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知れば知るほど奥深い年金制度!
僕も日々勉強ですが、一人でも多くの方に年金の事を知って欲しいと思います。
年金は…正確に書くように努めてはいますが、少しでも年金の事を知っていただければ幸いであります。
一緒に年金について考えてみませんか?

未支給で過払いが発生した場合、過払い分は返納という形になりますが、その人の死亡により遺族年金が発生すれば、その遺族年金から返済されます。


ところで、過払いの分を返済する場合というのはいろいろ事例があるんですが、過払い分を返済する際は基本的に毎回払われる年金で調整されます。

年金から天引きみたいになるんですが、偶数月に支払われる年金からはどんなに返済に回されても半額までが最大となります。


例えば返済額が30万あって、4月とかの偶数月に30万の年金が振り込まれるとします。
その30万の年金すべてを返済にはまわされません。

15万までしか引くことは出来ないんです。

ただし、税金や社会保険料が天引きされている場合は、30万から税金などを引いた後に残った年金額の半額が、返済に回せる最大の額です。

なぜ半額が最大かというと、年金全部返済にまわしたら生活が困窮するからです。

生活保障になりません。


ただし、この年金が何か手続き遅れたとかの事情で奇数月に支払われた場合は全額、返済にまわされてしまいます。



なお、返済は基本的に半額調整ですが、その負担がちょっと重い…という人は返済額を99分の1まで抑えることができるので年金事務所に相談されて下さい。

ただし5年以内で完済が目安とされます。


また、年金からの返済はイヤという場合は、別に、返納の納付書で現金で返済する事も可能です。