
土着的でいて、ファンタジーとして秀逸なもの。
そんな話が好きです。
特に、日本の風土、信仰、社会性が反映されたものが気になります。
宮沢賢治はその代表ですが、そこから脈々と繋がれた血みたいなものを
感じたい。
とおりがかりの古本屋で、みつけました。
あまんきみこ「車のいろは空のいろ」ポプラ社
タクシー運転手の松井君が出会う、さまざなお客と出来事。
情景描写が秀逸で、キャラクターも愛くるしく魅力的。
ストーリーを読めばイメージの美しい短いセンテンスの話とともに、
高度経済成長期の開発に追われた動物のことや
太平洋戦争の影響を色濃く残す人の話が語られます。
当時の時代性(1968第1版)も踏まえているんですね。
傷ついても強くおおらかに生きていく姿を伝えたり、
美しく、大きな自然の存在を優しく見つめていたり。
いや、こう書くとなんだか堅苦しいな。
もっと明確にいえば、
「タクシー運転手は見た!妖怪もののけトリップ体験業務日誌」
といったところですか。
古い童話ですが、読後感がとてもいい本です。
車のいろは空のいろ 白いぼうし (新装版 車のいろは空のいろ)/あまん きみこ

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ねこの森には帰れない/谷山浩子

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