次期IEA事務局長が日本人になることが決定しました。任期は来年9月から4年間です。

http://www.iea.org/textbase/news/ED_press.pdf

15日(金)の日経朝刊5面にも記事があります。

同日の日刊工業新聞3面には比較的詳しい記事があります。顔写真付きです。全文をご紹介しましょう。

(Quote)
IEA事務局長にOECDの田中氏

国際エネルギー機関(IEA)は14日、次期事務局長に経済協力開発機構(OECD)の田中伸男科学技術産業局長(56)を満場一致で選んだ。クロード・マンディル現事務局長の任期満了後の07年9月1日に就任する。任期は4年。日本人のIEA事務局長就任は初めて。世界中でエネルギー安全保障への関心が高まる中、日本政府は国際協力を積極的に進めるため田中氏をIEA事務局長に擁立した

田中氏は73年通商産業省(現経済産業省)に入り、通商政策局通商機構部長、在米日本大使館公使などを経て04年OECDに出向した。

IEAはOECD加盟の先進・石油消費国を主体に26カ国で構成する。田中氏はエネルギー消費国のまとめ役となる。中国、インドなどエネルギー消費が急増しているIEA非加盟国との関係を深め、世界のエネルギー需給バランスを安定させることも期待される。 (Unquote)

#151で書きましたように、田中氏は選挙前に首相に面会しています。

http://ameblo.jp/mattmicky1/entry-10019831748.html#cbox

経済産業省事務次官と資源エネルギー庁長官が同席した上での面会です。IEA事務局長選挙にあたって官邸の支援があったと私は推論していますが、日刊工業新聞の記事はその傍証となり得ると思います。

記事第一段落の最後の文章をよく見て下さい。

主語は「日本政府」です。述語が「擁立する」になってますね。

「日本政府は...(田中氏を)...擁立した」

日刊工業新聞は、「日本政府は意図して田中氏をIEAに送り込んだ」と述べているわけです。

ま、でも、これからが勝負ですね。これからどう対処していくかが問われます。