産経新聞をときどき読むことがあります。
このブログの内容とはあまり関連は無いですが、国際情勢・軍事関連の情報センスに関しては産経新聞が日本の大手新聞の中で「最も悪くない」新聞だと私は考えています。
異論はあるでしょうけどね。
産経を読むと、福島さんという北京特派員の方の名が出ている記事がしょっちゅう出てきます。「なかなか日経よりセンス良いわい」と思いながら読んでいたのですが、その特派員の方がこういうブログを書いてらっしゃることを最近知りました。
北京趣聞博客
http://fukushimak.iza.ne.jp/blog/
さて、この11月9日の投稿に福島さんが書かれている通り、WHOの事務局長ポストを中共政権が香港政庁経由で押さえました。
私が思うに、中共が事務局長ポストを押さえようとした本当の狙いは「台湾の国連加盟阻止」で、「陳水扁総統罷免問題」と絡めてその話をしても面白いのですが、このブログではやめておきます。
バイオ燃料ブログですから、エネルギーの話をしましょう。
WHO事務局長ポスト争いほど注目を集めていませんが、現在進行中のIEA事務局長ポスト争いの方がずっと重要だと私は思います。
関連記事2つ挙げておきましょう。
まず一つ目。
10月25日(水) 日本経済新聞朝刊 2面 「首相官邸 24日」
(Quote) 10時 官邸でプレスコット英副首相。この後、中川幹事長。続いて国際エネルギー機関の事務局長に立候補した経済協力開発機構の田中伸男氏。望月資源エネルギー庁長官、北畑経産次官らが同席。 (Unquote)
安倍首相にIEA事務局長に立候補した田中氏が面会し、それに資源エネルギー庁長官と経済産業事務次官が同行しているということです。
もう一つの記事です。
11月7日(火) 産経新聞 7面 「田中氏、最終候補に残る - IEA事務局長」
(Quote) 日米欧など26カ国が加盟する国際エネルギー機関(IEA、本部パリ)の次期事務局長選で、日本の田中伸男・経済協力開発機構(OECD)科学技術産業局長(56)が最終候補の3人に残ったことが6日、判明した。 (Unquote)
以前から述べていますが、私は「日本の官僚機構の一部の人達、特に経済産業省の一部の人達、その中でも特に資源エネルギー庁の人達は、世界の化石燃料生産の将来を危惧しており(ピークオイル問題を認識しており)、代替エネルギー開発と省エネルギー化促進に向けて、真剣な努力を始めている。ただし、現時点ではまだその旨の発言を公の場ではしていないし、記者クラブ経由で大手メディアに流す情報にも『手加減』を加えている」と考えています。
このIEA事務局長立候補も、そういう一環だと私は思います。
IEA事務局長のポストを得るということは、IEAに集まってくるあらゆる情報を内部情報の段階で日本が入手/参照できるようになることを意味します。
また、外部に公開されないIEA内部での議論の様子を知ることができます。
わざわざ首相に会っておく必要もあろうというものです。
さて、福島さん、もしこれを読んでくださっているのでしたら、申し上げます。
WHO事務局長は落としても私は全然構いません。しかし、IEA事務局長の椅子は是非とも奪取してほしいです。