胡と漢(64)で述べたように、1368年に江南から起こった明がモンゴル政権を北京から追い出した。モンゴル政権は北京を自発的に脱出し、モンゴル高原の東南端「上都」(モンゴル政権の夏の首都)に移動し、そこに滞在した。(註)
北京を占領はしたが、現在の山西省・陝西省に相当する華北西部の黄土高原は以前としてモンゴル勢力下にあった。
華北西部に一部の軍を進めつつ、明はモンゴル高原東南端に滞在するモンゴル政権を攻撃することにした。
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註: 君主自身が騎馬民だったし、騎馬民のライフスタイルを維持し続けたので、移動するのは慣れたものだ。それに元々から大都(北京)と上都の間は毎年往復している道でもある。だから、「敗残兵の無残な退却」という意識ではなかった可能性が高い。このことは後述する。
再度書き始めよう。
ここからはシナ史で言うところの「明代」について書く。
朱元璋の明がモンゴル政権を北京から追い出した1368年から、マンチュリアで勃興した女真=満洲人政権が「モンゴルのカンとシナの皇帝を兼ねる」1644年まで、の時代だ。
「明代」については「シナ農耕社会からの視点」を多めに書こうと思っている。後日書くが、この時代から日本が教訓を得るにはその方が妥当だと思っているからだ。
NIKKEI NET 7月28日記事
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20060728AT1D2807G28072006.html
おいおい...
ほんとにそれだけが理由なら、最初から自分が出てきてそう言えよ。
それに、今や株主は日本人だけとは限らないから、"sorry"と簡単に言わん方がいいぞ...
NIKKEI NET 7月26日記事
http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20060726AT1D2605Z26072006.html
これで支障なく増資できることになった。
とはいえ、問題はこれからだ。
・整備不良対策
・操縦士の健康管理
・燃料高騰
・有利子負債の償還
・労務費削減/組合対策
もっとあったっけ...?
http://quote.yahoo.co.jp/q?s=9205.t&d=c&k=c3&a=v&p=m25,m75,s&t=6m&l=off&z=m&q=c&h=on
(7月25日の四本値 214-215-197-206)
公募価格を割ってしまった。安値の197円は3年前につけたことのある上場来安値。
仮処分申請があったが、本当に裁判所が増資を差し止めるかどうか、が当面の見どころか。
NIKKEI NET 7月14日記事
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20060714AT1D140BR14072006.html
きっと国内でなかなか売れないのだろうと思う。
最近ある銘柄を買いに証券会社の店頭へ行ったところ、「JALはいかがですか?」と問われた。
買わなかったが、目論見書は持ち帰って読んでみた。
有報も読んでみた。
悪い。とても悪い。
目立つのは給与レベルがとても高いことか。操縦士は仕方ないとして、それ以外はどうかと思う。
目論見書によると、増資で設備投資する(飛行機を買う)そうだ。今後7年間に合計で少なくとも79機受領予定。
機種を見てみる。
B737-800・・・30機
B767-300ER・・・3機
B767-300F・・・4機
B777-200・・・1機
B777-300ER・・・9機
B787・・・30機
Bombardia CRJ200・・・2機
これ以外に「その他」と機数不特定で記載がある。
うーむ。
B787はカーボンエポキシ樹脂を使って軽量化した省エネ型の画期的な機体と聞いている。納入開始は2年後。
それ以外はこれからの燃料費高騰にどのくらい対応していけるのだろうか。
Jim Rogers が2月に買ったそうだが、当分の間 matt には買えなさそうだ。
今年の2月に biofuels index のニュースを見つけてから色々と関連する情報を漁ってきた。調べる過程で、biofuels だけでなく、エネルギー産業の一般論についても調べることとなり、また、タールサンド、風力など他のエネルギー源についても色々読むこととなった。
その過程で痛感したのは、以下の2点だ。
(1)石油の効率の高さ
少なくともこれまでは、石油はとても効率の優れたエネルギー源である。経済性、EROEI、エネルギー密度(註)、いずれにおいてもだ。同水準の効率の良さを維持しつつ別のエネルギー源で石油を代替するのは容易ではない。
(2)液体の扱い易さ
石油の長所のもう一つは、「常温で液体。少し条件を変えれば気体にできる」ということにある。
別の表現をするなら、「エネルギーの利用にあたっては、その貯蔵形態の利便性も大いに考慮に入れなければならない」ということだ。
液体燃料は気体や固体より扱い易さにおいて優れている。ガスのように拡散して短時間のうちに消えてなくなってしまうことも無ければ、固体のようにエンジンに投入するのに骨が折れることもなく、管を通して流し込むことができる。タンクへの出し入れも簡単だ。電気エネルギーのように勝手に放電することもないし、最悪の場合管から漏れたりするが、その漏れた液体燃料を再度すくって集めることすら或る程度できる。気体だとこうはいかない。
また簡単に気化できるので、「液体のまま燃料タンクに蓄えつつ、必要に応じて内燃機関やジェットエンジンの内部で気化させ爆発させる」芸当が簡単にできる。
代替エネルギー開発の将来は単純明快にバラ色なわけではないということがよくわかった。しかし、代替エネルギーに将来性が無いというわけでもないと思う。技術開発動向を追跡する価値はあると考えている。
ここでの Biofuels 連載は今回で終わりとしたい。6月21日から別のブログ<http://ameblo.jp/mattmicky1/
>を始めており、そちらで今後は追跡していく。
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註: 「同じ容積の空間にどれだけのエネルギー量(熱量)のエネルギー源を詰め込むことができるか、その密度」という意味。
ガソリンとエタノールを比較すると、ガソリンの方がエネルギー密度が高い。燃料タンクの容積とエンジンの熱効率が同じで、車体が同じ自動車なら、ガソリンの方が長い距離を走れる。逆に言うと、エタノールを利用すると給油回数が増える。
バイオエタノールにせよ、バイオディーゼルにせよ、或いは他のバイオマス燃料(火力発電用木質チップや、堆肥を発酵させて生成したメタンガスなど)にせよ、一つ見過ごし勝ちなことがある。
技術開発は色々行われている。ネットのエネルギー収支(EROEI)を改善させるべく、色々な研究者が努力している。それはもちろん重要なことだ。
しかし、結構原始的な問題がある。
木の枝や、落ち葉や、作物の茎や、廃建材は、一箇所に固まって存在しているわけではない。広い場所に拡散して存在している。
それを集めてこなければならない。
巨大油田なら最初からエネルギー源が固まって存在している。EROEI が高いのは一つにはそのためだ。そして、いくつか油井を掘れば、がんがん油が噴き出してくる。
生物系の原料はそうはいかない。集めなければな らない。そのためにエネルギーが要る。
今のところ、この問題を解決する研究開発については聞いたことがない。
例えばブラジルの場合、さとうきび園で過酷な肉体労働に従事する安い労働力が大量に手に入る。街でエタノールを使って車を走らせているブラジル人は、そういう「人間の肉体によるエネルギー」に依存しているわけだ。