昨年の秋に植え付けた野菜には

マメ科・キク科・イネ科以外にヒガンバナ科もあります。

 

 

  ネギ属の分類体系の変遷

過去の植物分類体系では

ネギ属はひとまとめにユリ科として分類されていたようですね。

(ユリ科のほうがなじめます)

 

ですが・・・

DNA解析による「APG分類体系}によると・・・

 

玉ねぎ・ニンニク・分葱(わけぎ)・辣韭(らっきょう)や

葉ネギ・根深ネギ・ニラ・チャイブ・あさつきなどのネギ属は、

ヒガンバナ科ネギ属の分類になっていますね。

 

世間では、このヒガンバナ科の浸透というか馴染みが浅いのか

いまだにユリ科として括られることもあり、

ネギ類の記述に混同がちらほら散見されるようですね。

 

 

  原種に近いニンニク

現在栽培普及されているニンニクは香り控えめの

所謂、改良種が多い中

数が限られますが原種に近いとされる品種も存在します。

 

当菜園で育てている「上海嘉定種(紫)」も

数少ない原種に近い品種の一つで

鱗茎に赤い斑が入るのが特徴ですね。

写真の中央に写っている白いニンニクの下側に

赤い斑模様のニンニクが上海嘉定種紫ニンニクです。

 

では白い鱗茎は?

これも同じ「上海嘉定種」ですが紫と区別するためなのか

ホワイトと称しているようです。

 

白と紫の違いによって区別するのかというと

白は改良種という事のようで、

紫斑が原種に近いため敢えて改良種と区別しているのかな?

 

当然ながら

原種に近いため辛み香り共に相当ワイルドです。(;^_^A

 

収穫している最中から香る?匂う?

 

収穫したニンニクを袋詰めして口元を縛り

車の荷台部分に積んでも

走行中に揺れると運転席まで臭ってきます。

 

 

  害獣除けの強力アイテム

この強烈な香りは作付け畝を掘り返しても香るほどで、

害獣(モグラ)もトンネル経路を避けるほどです。

 

処がニンニク自体も次世代継承のため花芽を伸ばします。

 

ですが栽培者は

花芽をつければ鱗茎が肥大しないから花芽を摘む・・・

この花芽のやわらかい部分は食用できるので

摘んで終わりとはいきませんよね(炒め物にするとおいしい)

 

花芽を摘み取れば

開花に注がれかけた栄養は鱗茎肥大に向けられます。

やがて鱗茎が肥大すると根の張りも弱まるのか

そのタイミングを狙ってモグラのトンネルは

株の直下辺りの近くまで掘り進むようになります。

 

そうなってしまうと

茎をつかんで軽く引くだけで抜き取れてしまいます。

おかげさまなのか?

作付け畝の端から端まで抜き歩くだけの収穫作業

農具の出番はほとんどなし

 

収穫を終えたニンニクは

茎が完全に枯れるまで追熟しつつ

鱗茎の下に生えている根を切り落とし根止めします。

 

この収穫直後の「根止め」作業も

鱗茎を充実させるためには欠かせない作業ですね。

 

茎が完全に枯れたら鱗茎を切り離し

切り落とした茎は短く粗刻みして畑に戻します。

 

ニンニクはタネで自家採種すると播種から収穫に至るまでは

相当時間と手間がかかります。

 

通常は鱗茎ごと保存しておき

栽培時に鱗片を一つ一つ剥きとり植え付けますよね

 

栽培用に充てる鱗茎は塊自体が大きくて

鱗片に至っても充分に肥大したものがいいですね。

更に付け加えるならカビに発生や傷みがないものがいいね

 

なぜ?

 

保存状態如何では収穫時の不注意で

目視では確認できないほどの当て疵などがあると

保存中に傷みが進行する場合があります。

また保存中が梅雨を越すことになるので

保存場所次第ではカビが発生することもありますからね。

 

ニンニク花芽を使ったレシピ

参考までにニンニク花芽を使った料理4品を

料理をクックパッドに投稿(公開)しています。

 

筍と舞茸のオイスターソース炒め

 

人参と大蒜花芽の雑魚炒め

 

大蒜花芽入り回鍋肉

 

旬 ! 大蒜花芽の野菜炒め

 

気になるレシピがあればお試しあれ♪