5月の中旬~下旬にかけて
エンドウ類が枯れ始めるころで
収穫を逸したスナップエンドウの莢は
莢毎はおろか豆も完熟した状態になっていますね。
豆の熟度というのは見た目判断は微妙で
しっかり膨らんでいるようで軽いことがあります
栽培用に収穫した豆を
ほんの数秒程度ですが
水を満たした容器に沈めると浮く豆が出てきます
これが栽培晩期に実り完熟にいたらなかったとかのマメですね
そこでマメ科自家採種の要点を幾つか・・・
マメ科自家採種の要点
・次期栽培用の自家採種株は収穫最盛期に選抜
<Point>
ほかの株に比べ株の生育が旺盛で花付きかつ莢実が沢山実る株
その旺盛な株から莢実の色が整い食害・病害のない莢を選ぶ
この選抜を繰り返すことで
少々密植になっても病害(うどん粉病)などの病害が減ります
※実際には栽培環境や天候による要因が多いのですが
看まわれたとしても思ったほど軽症傾向になる場合があります
・次期栽培用に採種したタネ豆はあらかじめ選別するといいですね
<Point>
採種翌年の作付け時の発芽を揃えるとか間引きの手間を省けます
・そら豆の採種はシワ・萎縮の少ないタネ豆を選ぶ
<Point>
採種株の選抜はエンドウ豆と同様の基準でいいのですが
選抜株の中でも晩期に実ったものは豆が小さくしわが多い
そら豆の場合
特にしわが多くいびつなタネ豆を蒔いても
そこそこ育ちますがやはり開花時期になると
アブラムシが多く集った時に負ける意向が多いですね
ですがアブラムシが集るのも
混植・密植など栽培環境や天候にも影響されるとはいえ
収穫時期まで全くの無害のまま栽培を終える株が発現します
そら豆を植えた畝に余裕がなく
やむなく2株だけ別の場所に植えたのですが
一株は途中で枯れてしまいました。
写真の株だけは開花芽を出してもアブラムシが集らず
次々と実をつけてくれました
この状態は
栽培を別にせずソラ豆だけを一つの畝に植えた年でも
被害に見舞われない株が2~3株発現していました
その丈夫な株から採種継代すると
推し量ったおごとく丈夫に育つけど
一度でも被害を被った株からの採種は
同じように翌年も被害に遭う感じがします。
※この思い込み自体が良くないのかもしれませんけどね
おもきって
今年の採種数が相当減りますが
この丈夫な株からの採種一択にしたいと思っています。
ちなみに
ソラマメの品種は「初姫」と言って
厳密な分類をすると固定種ではなく育成種ですね
特徴は莢を割くと種皮が赤茶色を呈したソラマメが採れる♪
※赤茶色は種皮だけでその鬼皮を剥くと緑色ですよ
そら豆の種皮は「緑色」という・・・
常識的イメージを覆すところが面白いんです
