亡き父親から譲り受けた?

 

母親を含め世話ができる人が居ななくなり

残った家族の中で

手入れの術を知っているから持ち帰った・・・

そういったほうが正解かもしれません

 

今年も沈丁花の花が咲きました

愛らしい花弁から放つ清楚な香りが好きですね

 

© Photo:Eugene(Fuego)

 

できれば地植えしてあげたいけれど

定住させる場所がないので致し方なく鉢植えにしています。

 

鉢植え花木であっても無肥料無農薬栽培は一貫しています。

 

自宅では発根発芽に勤しむ日々が始まりました。

 

概ね

保存は低温環境など保存に特化した環境であれば

更に1~2年程度は延びるかな?

・マメ科は1~2年程度

・アブラナ科は5年程度

・ナス科は4~5年程度

・イネ科・アオイ科・ウリ科は2~5年程度ですが

 ※トウモロコシは2~10年程度

・セリ科は3年

・ヒガンバナ科・ユリ科は1~2年程度

・シソ科は寿命の明確な年数が不明です

 

【注意事項】年数は鮮度(寿命)基準であって

      保存期間を示すのではないです

 

これは凡その目安なので、

採種した年から保存を続けていくと

1年ごとに発芽率が低下していきます。

発芽割合が下がるということは

タネの生命力が劣っていくということです

では一律に衰えていくかと言えばそうじゃないみたい。

 

一つの品目・品種の中で沢山の採種花・果を選抜し

その中でもタネの熟度が良いものは

生命力が強いのですが・・・見た目判断が結構難しい

 

勘処が良くて偶々的中したことがありますが

それを数度重ねていくと

タネの形状(外観)だけで判別できることがあります。

 

これはタイガーメロンの発根状況

 

採種年は2020年の9月ごろですから

保存期間が今年で4年と6か月経過しています。

 

100mmガラス製フラットシャーレーの中にタネを蒔き

霧吹きで適度に水分を与えながら発根を待ちました。

採種の鮮度が良いということは・・・

採種後の保存期間が短かければ短いほど多く発根します。

 

ただし、タネ自体は熟していなければ揃いませんし

発芽に時間がかかり最悪の場合は徒労に終わることもあります。

 

仕込みは2025年3/22ですから

発根の兆候が確認されるまで3日しか経過していません

 

この速さと発根率の多さは

採種後一年未満のタネを仕込んだ場合の

開始から発根に至る日数経過に匹敵します。

 

それよりも1年古い2019年9月に採取した甜瓜のタネは

仕込み開始が同じであっても

撒いたタネ全部に発根の兆しが確認できていません。

 

下手をすると1週間経過しても未発根であれば

それ以降待っても発根率増加は見込めないかもしれません。

 

この違いは何か?

これは採種したのが私本人だから

採種状況を思い返せば容易に推測できます。

 

まず

採種後の保存状態(=保存環境)は同じです

 

異なる点は?

 

まくわ瓜は

熟れた果を食べた後に採種しています

タイガーメロンのほうは

収穫を逃し熟が進み過ぎ実が崩れていたものから採種

所謂「完熟採種」です。

 

ウリ科は収穫後に追熟が効きません

これは内包するタネも同様で

外見上実が熟れていると判断しても

タネは早熟気味の熟度であることが多いようです

 

キュウリもそうですが

熟れすぎるほどになるくらい待ってから

採種果を回収(収穫)するのが採種の基本と言えるかもね

 

もちろんほかの野菜もそうですから

実っても収穫して食す時期と採種する時期にはズレが生じ

一石二鳥と都合よくいかないようですよ