菜園(苑祇農園)では
芋類の栽培に使われるタネ芋も自家生産です。
収穫した芋の中から
植え付けに適した形質の芋を選抜して
越冬保管します。
室内でのタネ・種芋の保管場所例
透明なコンテナに入っているのは
過去5年間(2019~2024)に採取したタネを
品種毎に袋詰めしてあります。
ダンボールの中は今年収穫した芋類の種芋が入っています
ジャガイモの収穫と保管
春と秋の二期に作付け(二期作)できる芋を植えます。
品種は「デジマ」といって
関東以西の平野部(中間地域気候区分)で
二期作が可能な秋植え品種です。
早春に植え付け初夏に収穫し
晩夏頃に再び植え付け初冬頃合いを見図り収穫します
通常なら春植と秋植で種芋を替えるのが通例ですが
当菜園では収穫した芋からタネ芋を選び
それが数世代継代しています。
秋に収穫した食材用の芋やタネ芋は
越冬保管(保存)することになります。
ただ・・・芋類の中では低温限界が一番低く
少々の寒い環境で保管しても大丈夫です。
一定温度管理できる環境施設のもと
低温管理するという条件が付きます。
管理施設がない場合は常温管理となります
そこで注意が必要なのは
低温限界(摂氏2℃)以下の環境が一定期間続くと
寒害・凍害により芋が傷みます。
かといって管理温度が高いと萌芽します。
里芋の保管
収穫後表面に付着した土が乾く程度に晒し
ジャガイモに関しては適度に乾けば早々に遮光します。
里芋の場合
収穫直後は根切り処理を行いつつ余分な土を払い落とし
つながった芋はなるだけ切り離さないほうがいいかも
全部収穫するのではなくて
必要な分だけ収穫して掘らすに残したい芋は
株がある辺りを枯草で覆うか
寒冷紗でトンネルを仕立てて養生しておきます
(凍害・寒害対策)
収穫した芋を室内で保管する際は
水分が多いのでカビが生えたり
切り離した部分から傷むことが多いです。
仮に芋を個々に切り離した場合は
切断箇所の灰白化を促す事が大事かもしれませんね
(芋の灰白化現象・・・芋の自己治癒能力)
丈夫で鮮度の高い芋ほど灰白化が顕著です。
特に里芋は水分が多いので
積み上げた状態で個々が密になる状態の保存は
芋の自重と過湿による芋痛みの原因になり易いかも
里芋を室内保管する場合は
小まめな状態にチェックが必要かも
ジャガイモに比べて低温限界が高いとはいえ
低温環境での保管は要注意ですね。
ヤマノイモ類の保存
長いもや自然薯を収穫する際
表目に傷をつけたり折るなどしなければ
表面の土が乾いたら軽く払いのけて
わらや新聞紙に包み木箱や段ボールに入れるか
おがくずを入れた容器に忍ばせるといいかも。
疵をつけた芋や切った芋は早々に食す方がいい
断面の灰白化も期待できますが
水分が多いいのでカビが生えやすい
ヤマノイモ類は過湿環境がダメなので
一定の調湿管理ができる環境での保管が理想かも





