菜園(苑祇農園)で主に栽培しているのは
ハーブや果樹(チェリーやブルーベリー)の他に
キク科やマメ科の穀類とかムギ・トウモロコシなど
ブログの投稿時は頻繁に取り上げています。
ですが・・・
殊の外アブラナ科の野菜に関しては
ほとんど投稿記事として取り上げる機会が少ないです。
その第一理由は?
いつも後手後手に廻り播種が遅れ作付けが間に合わず
納得できる成果が見込めないためです。
他の野菜は少々適期がズレても何とかなるもですが
アブラナ科に関しては慎重になります
採種が主であることから
ただでさえ交雑しやすい近縁種が多いので
適期栽培が間担わなければ見送りという羽根になります。
その中でも大根だけは
何とか品種を維持出来ているのがありがたい。
こちらは白大根です
主に切り干し大根や漬物に利用されます。
品種は「白首長太り宮重」です。
この品種のタネは自家採種を継代していて
今年の春に抽苔した株から採取したタネが11代目になります。
タネを継代して2~3年ごろは安定せず
葉が食害されたり実り芳しくなかったり、
良質のタネができる割合が低かったり
悲喜こもごもでした。
大根の自家採種というのは
採種株が少ないとタネを継いでも衰退の傾向をたどります。
自然界を見ればわかることですが
自然に実を付ける状態というのは
大小・優劣が混在する中で優勢株が生き残ります。
人の手が介在したなかで採種する場合
多様性を考慮した採種法が望ましいと思います。
つまり採種株は大小の差こそあれ複数あると
近交弱勢による品種衰退が軽減できるでしょうね。
それに加えて交雑を回避する
つまり・・・
アブラナ科の採種が
数多くある野菜の中で
一番手間暇がかかる一群だと思います。

