前回は挿し穂苗の準備ということで

ローズマリーの挿し穂について簡単に触れてみました

 

挿し苗と言えども

無肥料無の約栽培による手入れは一貫しているとはいえ

特に何かをしないといけないとか

これは全体やってはいけない縛りはありません。

 

ただ・・・無肥料無農薬栽培(≒自然栽培)なので

培土(栽培用土)には少々気を遣ってくださるといいかも

 

肥料成分を含まない挿し芽・挿し穂用土(市販品)か

 

栽培基本用土(赤玉・鹿沼・腐葉土・バーミキュライト)

栽培改良土(ゼオライト・ピートモス・パーライト・黒土)

これらの栽培用土をブレンドしてマルチな培土を生成します

 

基本的には

生成する培土全量が100%と見立てておいて

赤玉60%、バーミキュライト20%、鹿沼10%、腐葉土10%

を凡そのベース量に設定し

あとは水やりの癖や頻度、根の太さや広がりで

配合する種類や量を替えていきます

 

例えば

保水性を上げるなら

赤玉の割合配合率を低くして黒土を加えます

 

黒土を配合した場合は、

ある程度保水性が上がりますが

割合が多くなると

排水性が下がり乾燥すると土が硬化しやすくなり、

質量の重い培土になります。

 

土を固まらせず温めるなら腐葉土の割合を増やします

 

ただ注意がいるのは

安価な腐葉土は腐植促進に

何らかの処理方法を加えている可能性があり

出来れば自然腐熟で細かく分解生成されて

バーグチップ(裁断小枝等)が少ないものがいいです

 

その程度の腐葉土になれば一袋20~40L入りで

安価な腐葉土が2袋買えるほど価格差があります。

培土生成に大量消費するほどでもないので

安心できる製品ほうがいいと考え

腐葉土選びには少々こだわっています。

 

おすすめの腐葉土

楽天市場 →P-iwamoto(プランテーションイワモト)

 関東平野産腐葉土(20L)

 

腐葉土は

分解が進み完熟したものは黒土のように細かいのですが

分解途中の葉が多く残っている状態は

俗にいう半熟腐葉土といいます。

 

この半熟状態であれば自家生成も可能です

 

枯れると細かく砕ける広葉樹の葉が最適で

身近なものだと紅葉・梅・桜など樹木の葉に

矢車菊・コスモス・レモングラス・シソ・バジルとかの葉や、

小枝・茎(小枝や茎は大雑把に裁断し乾燥)

麦わらを加え水分を与えながら発酵させます

 

全てほどんそ水分が枯渇して枯れている状態が良くて

そこから発酵に必要な温度環境+水分を与えると

腐敗に転じることなく発酵が進みます。

 

発酵させる過程で酵母や菌類の投下必要ないです

 

小麦をはじめ草類の茎や枝は

自然に枯れうという過程は枯草菌の作用に因るもので

この働きを枯草や枯葉の腐植に応用するだけのことです。

 

自家生成する場合は

素材が「半生状態」だと水分過多により

腐熟発酵が腐敗に転じる場合があります

 

腐熟が始まれば温度が上がり発酵臭が漂います。

反対に

腐敗に転じた場合、生ごみような腐臭が漂います。

 

どちらも菌の作用ですが

温度やその他の環境で菌の働きや作用が変わるらしく

 

簡単にいうと

発酵に必要な菌は活動温度が高い

腐敗に転じさせる菌は活動温度が低い

このどちらにも与しない日和見菌という存在があります

 

どちらの環境が優先になるかで

この日和見菌が一方に加勢するため分解が加速します。

 

植物の枯化や腐熟は自然丈太に任せるほうが楽で

人ができる御膳立ては

通気性と発酵に必要な水分と温度環境を整えるだけ

 

なので

発酵促進に酵母や菌類の再投下は必要ないというわけです。

 

補足として

腐葉土を堆肥ということがありますが

この堆肥は肥料という意味にはなりませんね。

 

肥料成分として

窒素・リン酸・カリウム量が指針となりますが

これら三大要素が有機肥料に含まれる量と

堆肥に含まれる量は各段に後者のほうが少なく

肥料と呼ぶには微々たる量を含有してる程度といわれています。

 

中には堆肥に有機肥料を配合するという方法もあるようですが

自然農法(自然栽培)ではその必要もありません。

 

土の元気度・・・

土壌の再生能力というか植物が丈夫の育つ素地というのは

無理な過不足なくフラットな状態であるのが一番で

人が余計な世話をやかなくても

土壌が元気でさえあれば相応の働きをしてくれます。

 

なんだかんだといっても

土中の事が解明されているのはわずかで

そのほとんどが解明されていない謎のようなものです

 

肥料を使わないで野菜が丈夫に育つ・・・

このこと自体が

従来の栽培方法と真逆な方法で成果がでるのですから