菜園といってもそれほど広くもないので

敢えて名前など・・・とも思っていましたが

自社(ジオテック/SeedshopTIERRA)の採種場・・・

という位置づけもあるので

仮称とはいえ菜園名を付けて名乗るようにしています。

 

 

規模が小さいので

様々な野菜を扱うというわけにもいかず

かといって

単収作物に特化するというわけにもいかず

加工品といってもやはり量が限られる

 

で・・・たとりついたのが固定種のタネというわけです

 

前回は菜園の主力として

ハーブ類や果樹を挙げてみましたが

主力にしたいというか、なりつつあるタネ・・・

生産(農産)物というか副産物?

どっちなんだろう

生産の過程で採できるし

ハーブであればタネそのものがスパイスになる場合がある

おそらくタネをすりつぶすとかすれば加工品ですね

 

というわけで

現在主力となっているのがこちら

一見すると万両の実のように見えますが

アスパラガスの実なんです

 

此処からタネを取り出すと

 

この半透明トレイに溜まったぶんで

これくらい

 

大体一粒当たりタネが4~5個

少し小振りの実で2~3個できており

それ以外は水分の多い果肉ですから

実が熟していくと水分がなくなりタネだけになります

 

早熟で摘み取るとタネが柔らかく潰れます

つまり早どりしてもタネの追熟が効きません

 

勿論

雌雄異株なので花が咲いてもタネにならない事が多いのはなぜ?

 

それというのも雌株になる雌穂は

雄株になる雄穂よりも太くて柔らかいことから

つぃつい収穫しつくしてしまうので

結果雄株だけが残るという状態になれば採種は期待できませんね

 

更に

根株の植え付けとは違い

タネから育てた場合だと食用に至るまで育っには

最低でも3年かかります。

 

だから2年以上育った根株を植えたほうが

収穫が早いとはいえ根株一株当たりの価格が高いんです

 

購入者に意見を伺ったことがないので

はっきりした理由はわかりませんがタネが良く売れます

 

もう昨年採種した分は

あと2袋(一袋/約100粒)のみとなりました

 

なので

今年の分を採種し選別を経て

保存用と販売湯を振りわけます

勿論発芽試験も行います

 

アスパラガスは一度根付くと

周年収穫が楽しめるので多く作付けする必要もなく

 

ある程度の根株を確保してあげれば

環境次第とはいえ

古い根株が衰退しながら新しい根株を生やしていくので

栄枯盛衰を繰り返しながら少しづつ移動します

 

居心地よければ同じ場所から生えてきます

自社の株はもう20年以上の大株なので

収穫も結構太くて柔らかい

これは雌穂ですね

 

一応制御しながら収穫するように心がけていますから

タネも毎年欠かさず採種できるので

種子の販売に充てることができるというわけです。

 

更に言えば

一応無肥料無農薬栽培で

アスパラガスに至っては前耕作者からの引継ぎなので

自然農法年以上に根株からの採種ですから希少品と言えるかも