マメ科の中でも
ソラマメの自家採種が結構大変なんですね
丈夫に育っても
開花時期はどうしてもアブラムシがたかるため
天敵(テントウムシ幼体や成虫)任せでは
とても捌き切れない事態となれば
自らの手で捕殺する算段を講じます。
栽培する株の中には
害虫(アブラムシ)の食害を受けない株も幾つか存在し
おそらく他の株が囮の役割を果たすためでしょうかね
今年も栽培するのは「初姫」という品種です
かれこれ栽培を始めたのが2017年ですから
自家採種を続けて今年の栽培で6年になります。
もちろん採取を継続継代しているので
一度も途絶えていませんね。
タネ(豆)の採種と選別
ソラマメは越冬させてからの開花となることから
昨年に植えた株は今年の春に収穫しています。
その際
着火数が多い株に目をつけて採取用とします
もちろん病虫害のない株であることが大前提です。
しかし、
前述のようにアブラムシの被害に遭いやすい反面
負けずに実をつける株が必ず存在します
その株から採取するのですが
実莢が付き始めた初期は採種から除外し収穫のみにして、
最盛期つまりたくさん実をつけ始めた時期が来て
初めて採取用に選抜しておきます。
収穫は立ち上がった実莢の先が
垂下つまり水平よりも下に向いた時が取りごろの合図です
自家採種は収穫時期をわざと逃して
さや表面が黒く枯れ始めるころまで待ちます。(追熟)
ソラマメを採取した豆から育てる
採種した豆・・・
もちろん採取用に選抜した豆を使います
栽培にするにあたり
直播あるいはポットで苗を育苗する場合でも
植え付ける豆の選別が重要です。
軽くて表皮にしわの多い豆は避けます
というのもしわが多く軽い豆は
発芽に至らずに終わることが多く育苗には適しません
ポット育苗の手順
仮に土を入れたポットに蒔いて苗を育てるのなら
豆の「袴」と呼ばれるほうを下にして土に埋めます
水やりは控えめにして発芽を待ちます
播種から4~5日経過すると
土の下に向かって根が伸び始めそのあと萌芽を始めます
ソラマメは根が太く長く伸びるので
ポットが浅いと無図抜き穴から根が飛び出してしまい
そのため根の先端が荒れたり切れたりします。
発芽を始めて
一週間ほどで主茎を伸ばし本葉が出始めてきます
この段階で植え付けておくといいかもしれませんね。
育苗の注意点
・ポットの底を高くして暗くしないこと
・通常のポリポットよりも深型をチョイスすること
・ポットの育苗期間を短くすること
ソラマメの根は太くて長い
それは地上部が意外と枝葉をたくさん出すため
その草勢に負けないくらいの根張理が必要ですからね
太い根がポットの中で回った状態で定植すると
土中で主根が長く伸びなくなり弱い枝根が出ます。
直播しても株が成長してくれば柵を設え
株の倒伏対策を施すのですから
目がしっかり張らない状態は株がふらつきます。
結果常に振り回される状態がストレスを起こし
開花や結実を阻害してしまいます。
加えて株の免疫力も低下するので
所k外に遭うと傷口から菌が侵入しても
抗菌力が低下しているため病気になりやがて枯れます
その病害株は土壌を汚染し
他のソラマメも影響が出始めれば
次々と枯う事態を引きこそてしまうこともありえます。
結論
ソラマメは直播することを優先し
育苗はやむを得ない状況に限り慎重に・・・ですね
ではなぜ今回は育苗したのか?
まず
・植える場所の手入れが終わってない
・冬が来るまでにある程度生長させることを考慮すれば、
直播するチャンスを逸してしまったため
・一昨年のタネが見つかり発芽率を図るため



