手を変え品を変え気持ちの切り替え

圃場の返却というのは何度も経験したが

余り気持ちのいいものではない

中には

大変良心的な地主もいらっしゃいました。

 

毎年収穫があるたびに

メッセージカードを添えて送っては

届いた旨の返事を電話でいただいていました。

 

その折に近況を頂いていただけたのですが

それ以上の付き合いもなく

返却以降は疎縁になっていました。

 

ただ・・・御高齢なため

「どうなさっているのだろう」気になり

近くを通った際には

立ち寄って様子を伺ってみようかとも思っていました

 

或る日

その地主から電話があり

何事かと対応すると

借地していた当時に送っていたカードが

部屋の片づけをしていた時に出てきたようで

懐かしく思い電話したのだとか・・・

 

その際

「拠無く土地処分に至り申しわけなかった

いつもきれいに使っていただいてありがとう」

 

当時を振り返り感謝の言葉を頂戴しました。

 

地主は

私たちが作業をしていない時に

ちょくちょく足を伸ばしていたらしく

畑として使っている状況を見ていたようです。

 

私たちは自宅から近いこともあり

特に手入れすることなくても

作付けの状況を見ながら雑草を取り除いたり

水遣りなど欠かせませんでしたから・・・

 

当時を思い返すと

近くの土地があったことがどんなに恵まれ

有難いという気気持ちが強かった

 

今はどうだろう・・・

広くても遠い場所では手入れが行き届かず

移動に必要な経費ですら捻出困難になる状況・・・

あくあでも先行投資で

のちに取り戻すという考えも浅はかだったのか

脆くも返却騒動で頓挫

 

かつて得た感謝の気持ちはは何処へ行ったのか?

 

謙虚区近場の圃場だけ残った

自然農法は広い土地で収量を上げるというよりも

狭い中でも耕作面積に見合わないほど

収量を増やすことができるようです。

 

そこが間違っていたのかも

多くの収量を得たいのなら広い土地が必要・・・

 

それは打算でした

種類を増やすことができても

実質収量は変わらなかった。

 

例えば・・・

広い土地だジャガイモを栽培して

タネイモ自体は増やせましたが

 

何故か食害された芋が多く

一切販売に和えられたのは全収量の半分以下

 

これが近場の圃場であれば

食害皆無でタネイモ1個に対して新芋が4~6個

 

片や自然農法25年以上

広い土地は自然農法に切り替えて2年目

切り替え期間は食害が多いとは聞いていたけど

現実を突きつけられるとへこみますね。

 

ただ土地返返却で頓挫したその裏には

それ以上その土地に固執しなくてもいい

「もっと足元を見よ!」と諭され

「感謝を忘れるな」とも戒められたのでしょうね

 

残った耕地も地主が御高齢だとか

いつまで借りられるか見通しがない

今は自然農法25年以上という実績のある土地です

いざという時まで有難く使わせていただきますね。