数あるハーブの中でも野菜の近くに育てると
共生効果を得られる品目・品種が幾つかあります
人によっては「効果が全く得られない」と感じ、
「混植など行っても意味がない」いう人もいます。
果たしてそうなのか・・・
共生効果といっても明確に現れるものではないので、
形質的というか劇的な変化を期待するあまり
「効果なんて気休めにすぎない」と片付けるでしょうね
目には見えなくても
生育・収穫の経過を追ってみれば共生させることで
生育が旺盛になり元気度が増すとか
開花量・着果数が増せば収量も上がる場合もあり、
これだけに限らず得られる効果は多種多様といえます。
つまり共生効果というものは
即効的な変化を期待する方が「無茶フリ」で
ゆっくりではあるけど持続性が保たれる相互作用でしょうね
野菜と一緒若しくは近傍で育てることで、
共生効果が期待できる草花(ハーブを含む)中から
経験上有効と思われる品目を挙げるならば・・・
・モナルダ(別名:ベルガモット)×(虫媒他家受粉野菜)
・マリーゴールド×野菜(ナス科・ウリ科・バラ科イチゴ)
・ステビア×高糖度を求めたい野菜
・ボリジ×苺
まだまだありますが
これは間違いないといえるものを4つ挙げてみました。
モナルダとは
モナルダ
学 名:Monarda
科/属:シソ科/ヤグルマハッカ属(モナルダ属)
和 名:タイマツバナ、ヤグルマハッカ
別 名:ベルガモット、ビーバーム、ホースミント
<特徴>
モナルダは、夏を彩る花として親しまれ、
耐暑性が高く力強く咲く姿が魅力的なハーブですね。
タイマツバナとも呼ばれる和名の通り、
鮮明な赤い花が盛り上がるように咲き苞も赤く色づきます。
モナルダ属の品種は16種ほどがあり、
自然交配・育成交配品種も多く、
花は赤のほかにも桃色、白、紫など多彩です。
全草にさわやかな香りがあり、
ミカン科のベルガモットオレンジに似ていることから、
「ベルガモット」と呼ばれる通り名で親しまれ、
ハーブティーとして利用される多年草です。
中でもレモンベルガモットは一年草で、
桃色や紫色の花が何段にもなって咲きます。
モナルダの共生効果
宿根多年草がために
野菜と一緒に混植するという方法は非効率で
むしろ近傍に群生域を確保したうえで
その近くに野菜を植えるといった方法が有効でしょうね。
別名の「ビーバーム」が示す通り
開花するとは沢山の蜜を抱えるため、
花蜂などの昆虫を寄せつけやすいようです。
モナルダの近くに野菜があると
蜜を求めて集まる昆虫が野菜の花にも寄り付き
結果、着果・結実に好影響を与えると感じています。
モナルダの繁殖方法
秋になると一旦地上部が枯れて根が残るので、
春になればまた芽吹いてきます。
新芽の部分を摘み取り挿し穂することで
発根を促せば挿し穂で増やすことも可能です。
また開花後に枯れた花蕾からタネを採種し
採種した年の秋か翌年の春にタネを播いて
繁殖することもできますね。
ただ、宿根性多年草のシソ科というのは
最適生育環境だと繁殖力が旺盛になる傾向があり
間引しながら繁殖域の管理制限した方が無難ですかね。


