シカクマメ(四角豆)

学 名:Psophocarpus tetragonolobus (L.) D.C.

分 類:マメ科シカクマメ属(常緑蔓性多年草※日本では一年草)

別 名:ウズリン豆、シカクマーミー

原産地:熱帯アジア地域

 

原産地域で栽培される在来品種は短日性が強いことから、

沖縄県以外では開花結実する時期(9月〜10月)だと、

気温が足りないため露地栽培は難しかったようです。

それを国内で品種改良した「ウズリン」という品種は、

夏(7月〜9月)でも開花結実する様に改良が施され栽培が進みました。

 

食用部位は、葉、花、さや、種子、イモ(塊根)など、

すべての部分が食べられるので捨てる部位がなく、

栄養の宝庫ともいえる作物です。

シカクマメに含まれる栄養素には、

ビタミンB・鉄分・食物繊維・カルシウム等の他に

抗酸化作用が強いカロテンやビタミンCが含まれ、

生活習慣病予防や免疫力を高めたりする働きがあります。

そのほかには、ビタミンKを含んでいるようですが、

これは、

ほとんど野菜でしか摂取できないという脂溶性のビタミンの1つで、

体内でカルシウムを骨に定着させたり、

血液を凝固させる成分の合成に働くようです。

 

栽培する切っ掛けとなったのが、

マメ科なのに「根が肥大して食用になる」点ですね。

マメ科のほとんどは、根の部分に窒素養分を固定する根粒菌が付着し

その菌が栽培土壌の窒素還元を行うという”緑肥効果”があります。

 

マメ科の根は、土に対して栄養を与えるだけの働きと言う固定概念が

180℃ひっくり返された処に興味を持ちました。

此処からは、栽培終了までの経過を追った記録です。


【シカクマメの栽培記録】

2018/6/23…播種

通常の栽培なら播種が4月下旬以降に播き、

苗を植え付けるなら5月下旬以降が適期です。

しかし、

自身の体調不良もあり

適期よりも約1か月遅れになってから、

自宅のベランダにて

土を入れたポリポットに20株分のタネを播き、

発芽を待つことにしました。

 

2018/6/30…発芽(播種から7日経過)

20株分を播いた中から13株分が発芽しました。

発芽したものは其の儘ポットで育苗し

植えつけられる苗まで育てたら

圃場に持ち込んで植えつける予定です。

 

2018/7/3…育苗(播種から10日経過)

タネを播いた20株の中で

未発芽分の経過を見ていたけど気配なし。

土を返してみると、

発芽する前に蒸れて傷んでいました。

それらを間引くと

最終的な育苗中の苗が14株となりました。

 

2018/7/12(播種から19日経過)

私的な行事(葬儀・法事)やら天候不良等で、

植え付けが日延べになっていたのですが、

ようやく畑(菜園)に定植できました。

あとは苗が活着し蔓が伸びるのを待つばかりです。

 

2018/09/13…開花(播種から83日経過)

空き地だった隣地が売却され家が建ち始めると

豆を植えた場所の陽当たりが低下したようです。

そのため株の育ちが遅く、ようやく葉を茂らせてみても

肝心な開花を見ることがなかったのですが

やっと咲きました。

2018/09/28…収穫(播種から98日経過)

開花を見せても、その後に受粉・結実して

実際どんな実が育つのか…その日を待ち望み、

やっとその姿を映像に納めました。

結実するようになれば、

あとは放任していても勝手に次々と実を結ぶのが

マメ科の良い処です。

それにしても面白い形ですね~

 

2018/10/13…収穫(播種から113日経過)

一度実をつければ次々と・・・

日を経るごとに収穫数が少し上がるも

植えつけた株数が少ないのか?

土壌や気候が合わないのか?

豌豆やササゲのように

「てんこ盛り」に実が付くとはいかないようです。

例年なら10月頃だと気温が下がるころですが、

今年はどうも暖かい日が長く続いたことで

枯れずに実をつけていられるので天候に感謝ですね。

 

2018/11/26…自家採種(=収穫…播種から157日経過)

収穫できる莢の中から育ちが良好な莢を数本選別し

収穫せずにそのまま追熟させていました。

これを来年用のタネ(豆)にするわけですが、

その第一弾を収穫しました。

2018/12/06…塊根の収穫(播種から167日経過)

シカクマメは、根が肥大して塊根が形成され、

その塊根(芋)も食用にできるようです。

ただし、

花を咲かせて実を結ばせると

栄養は実をつけるほうに優先されるため

芋の付きが低下するらしいです。

莢実よりも根を収穫したいのなら

収穫する株を決めたら花を咲かせないよう

常に花芽を摘み取る作業が欠かせなくなります。

だけど、

初栽培であるにもかかわらず

莢も根も両方収穫したい欲張りがでてしまいました。

ましてや、花を常に摘むなど面倒だから

放任してどこまで根が育つか試してみたい。

その答えを得る機会がやっと来ました。

 

これがシカクマメの塊根です

この塊根芋を使って一品調理してみたのがこちら

レシピはcookpadにて公開しています

塊根芋と法蓮草のバター炒め

 

レシピ未公開ですが

シカクマメを使った中華麺も作りましたね

シカクマメ入りの汁なし担々麺

1201/12/07…収穫完了と栽培終了(播種から168日経過)

このところ急激に寒波がやってきたことで

一気に枯れました。

本来は多年草でありながら冬の寒さには滅法弱い

だから国内では一年草だという事がよくわかりました。

 

そこで枯れた株を根毎掘り上げて、塊根を収穫し

栽培工程にすべてが終わりました。

収穫した塊根の収量は、今回だけで350gでした。

(前回収穫した分は計測していません)

総括

中部圏にある我が家の菜園における

本年のシカクマメ豆栽培記録は、

栽培期間:約180日(6ヶ月)程度

(今年の適期遅れ栽培を考慮した概数)

開花:播種から約80日前後

収穫:播種から約100日(開花後約20日)

開花時の積算温度2360℃

収穫時の積算温度2700℃

終了時の積算温度3800℃

補足:開花させても肥大した芋が収穫できるようです。