抑々、落花生という名前自体が
「まるで花が落ちて豆(実)が付くかの如くに見える」
その様子を喩えたことに由来しています。
実際は花が咲くころに、
花弁下から「子房柄」という1本の”ひげ”が伸びて
その先端が土に刺さり莢を形成しながら中にマメを作ります。
その莢が成熟するとともに硬化して、
莢の中で柔らかい豆が育つのを守る働きを持つから、
豆にとって繭とかゆりかごのような存在ですね。
我が家の菜園で育てている落花生は、
数ある在来種の中から「千葉半立ち」という品種を選び、
菜園で自家採種しながら4年以上栽培を繰り返しています。
落花生(品種:千葉半立ち)
<特徴>
株が育ち始めると枝を大きく広げつつ、
半分位しか立ち上がらない状態になる様子から、
千葉半立という名がついたようですね。
株が半立ちになるといっても大きく広がることから、
他の品種に比べて栽培面積が多く必要になります。
そのため、
栽培を手掛ける農家が減少傾向にあるらしく、
産地の千葉県でも貴重とされているようです。
成熟した豆は、
不揃いになり易く自然そのものといった形ですが、
調理すると香ばしくて『コク』があります。
一度食べ始めると止まらない程に美味しくて、
「ピーナッツ本来の美味しさ」を感じる品種ですね。
収穫記録-2018秋
(2018/11/05)試し堀り
今年の春に、
苗半分タネ豆半分の状態で約24株を植え付けていました。
秋になると例年であれば、
株の中心から葉が黄色く枯れ始めてから収穫します。
ところが今年はどうしたのか枯れる気配がない( ;∀;)
そこで、
青々とた株の中でも早くに枯れかけている株を見つけ
試し掘りしてみました。
予想はしていたのですが、
収穫時期が遅いような感じを持っていても、
雨が降る予報では落花生の収穫には都合がよくない。
気になるけれども
此処は晴日が続く時を待つことにして、
その時に株の状態を見て収穫の判断をすることにしました。
(2018/11/11)収穫&追熟乾燥( ^ω^)
以前と比べて葉が枯れていそうな株が多く見られるので、
時間をずらして収穫をしてみるかとも考えました。
しかし、部分的に残して収穫するにしても、
莢取りこぼしがあると土中で腐敗して処分が厄介です。
思い切って青かろうが枯れていようが、
根こそぎ一掃するつもりで全部収穫しました。
いざ掘り起こしてみると時期を逸したらしく、
株元から離れた莢から発芽した豆が数粒ありました。
一旦収穫した株に繋がる莢も
成熟を通り越して土中で莢ごと腐食したものもあり、
「昨年に比べて収穫量が減るかも」…と気にかかりました。
ここまで来て悩んでも仕方ないので、
収穫した株は、向きを揃えて菜園の片隅に平積みにして、
上からネットをかけて天日に晒して乾燥させました。
2018/11/16(追熟乾燥…自宅にて)
雨天の予報がきにかかるも雨避け資材がないことから、
乾燥途中の株を全部自宅に持ち帰り
風通しの良い場所において追熟乾燥を続けました。
乾燥が終われば待望の豆を摘み取り
莢の状態を見て選別する作業が待っていますが、
それはまだ先の事です。
落花生の収穫(Part-2)に続く…