自然の育つものをワザワザ人の手を加えて育てるのだから
やはり生態は知っておいたほうが得というものです

自然薯は、その名の通り自然生えする品種なので
あえて畑に持ち込んで育てようというのだから
何も知らないのは消化不良を起しそう

そこで、沢山の切り霧・種芋を確保していることもあり
発芽生長までの生態を把握するには絶好の機会です。

だって、普通なら種芋を植え付けて、蔓が出てくるまではほったらかし
後は支柱に誘引して水管理だけ怠らなければ収穫時期を待つだけの
謂わば半放任栽培に近いからワザワザ苗を作る事はないですからね。

開墾の途中で掘り出し物に巡り合えた御蔭で、
大・中小30個近くの種芋・きり芋をポットで育苗しています。

ただし、育苗土は、発芽用土ではなく自然堆肥だけを使っていますが
それには自然薯の生態に訳わけがあるのです。


写真は、ムカゴが発達して生長した種芋です

Aの発芽点から地上部に伸びる蔓がのびて葉がひろがります。

Cの種芋はBの栄養吸収根の発達を促す為の貯蔵庫と考えればいいと思います
土中では、Bが発達して、栄養を吸収する為の根を広げます。

概ね地表から5~15cm深さで生長するので、
この部分が特に肥沃した土壌条件にあることが好ましいのです。

吸収根の発達と共に新芋が生長し始めるのですが
新芋の発達は、養分を嫌う傾向にあるので、
土中養分の少ない深部を探しながら伸びてゆきます

だから、根の発達部分から肥沃層の間に伸びた新芋は旨味が薄く、
栄養の少ない層で発達した芋に旨味・栄養が集まります。

この理屈で栽培すれば、おいしい芋が作れるのですが、
栄養のないところに向けて、固い土や障害物がなければ真直ぐ深く伸びるので
自然状態の収穫は大変手間が掛かるというわけです。

そこで波板を当てたりパイプ類を埋めて芋を誘引し
収穫作業の効率化を図るというわけ

すでに、種芋は植え付けましたが、誘引するパイプを設置したのは2本分だけ
後は成り行き次第・・・・其れというのも畝つくりが間に合わなかった^^;
新芋を収穫するには種芋の大きさが最低でも20g以上必要だとか

それ未満の種芋や切り芋は、来期の種芋程度には育ちますすから、
中断しない限りは種芋が無くなって栽培が途切れる事はないですね。

プラス、栽培数が増えると言う事はムカゴも沢山育つわけですから
ムカゴが出来始める頃にはシートを広げて集めておかないと
収拾が付かなくなるかもしれませんね ( ̄_ ̄ i)