秋になるとスーパーなどの野菜コーナーにユリ根が出回りますが、其れを保存しておいて、春先に植えたものです。(栽培三年目)
最初に植えた球根そのものは大きく、花も大輪でしたが、開花が終わってしばらくすると、養分を球根に戻して地上部が枯れていきます。
(写真右 食用ユリの開花)
其のタイミングで掘り上げてみると、球根は分球を始めていたのですが、冬の期間保存しておいて、春に植えたのが写真の オニユリです。
梅雨が終わりの声を聴く頃に、つぼみが出来ました。
其のまま枯れる事があるので心配していましたが、2~3日前の雨を受けて、昨日ようやく花が咲きました。
ユリの仲間には、観賞用と食用になる品種があって、すべてが食用になるわけではあはりません。
ユリの多くは灰汁 (あく)が多くて食用に適さないのですが、中でもオニユリ・カノコユリ・ヤマユリ・コオニユリは灰汁が少なく食用に適している反面、花柄は独特の色合いを呈しています。
現在、食用として栽培されているものの多くは、コオニユリの栽培品種です。
ユリの鱗茎は無皮鱗茎のため乾燥・高温・過湿などに弱く、食用とする際はそのまま使用出来るので、一般的な調理法としては茶碗蒸しなどに入れて食されることが多いですね。
ユリの栽培方法としては、開花後の結実した種を採取して栽培する方法と、鱗茎の一片を土に挿して発根させる方法がありますが、種から始めるには、一年毎に開花前のつぼみを落として、球根(鱗茎)を太らせる事に専念すれば、5年ほどで大輪を望める程に成長します。
チューリップを種から栽培する時もこの方法で管理します。