友近といえば、ロバート秋山と共に昭和の懐かしいドラマのコントを配信していて、MATTの年代には刺さるコンテンツを提供している。
テレ朝の「スキドラ」で制作されたドラマ「崖」は、言わずと知れた2時間サスペンスドラマのラストシーンの崖のシーンだけをフィーチャーした作品。(You-Tubeでも見られる)
火曜サスペンス劇場(日テレ)、土曜ワイド劇場(テレ朝)や、●●サスペンスシリーズが必ず毎週放映されていたのも、遠い懐かしい記憶となってしまった。
友近演じる黛京子が、毎話犯人を追い詰めて崖にやってくる。
遠くに見える水平線と崖の佇まいが絶妙だ。
サスペンス好きにとっては、見事な崖である。
友近はコートスタイル、髪型やメイク、そして話し方や目線など表情の作り方も完璧。
追い詰められる犯人たちも、星野真里、前原瑞樹、内藤剛志、内田慈、ミスター崖(笑)船越英一郎と豪華。
前6話のうち、サスペンスあるあると言える小ネタをフィーチャーした、内藤剛志主演の3話、内田慈主演の4話がいい。
3話は内藤演じるベテラン刑事が、聞き込みの時に閉められそうになったドアに足を突っ込むという行為を一度やってみたい、という理由で殺人を犯してしまう。
4話は内田演じるアパートの住人が、隣の部屋に刑事が来るたびに「お隣さん、引っ越しましたよ」というのに嫌気がさし、自分がスポットライト浴びたいと殺人を犯す。
ともにサスペンスドラマあるあるのシーンで、くすっと笑ってしまう。
こういう小ネタを拾い続けたら、永遠に話が作れそうだ。
崖で犯人を追い詰めて、(これもあるあるだが)呼んでもいないのにどこからとなく現れる刑事に犯人を引き渡して一件落着したあと。
黛京子による一人語りののちに、ちょっとお茶目な感じのコメントを言って止め画で終わるのも懐かしい。
こんな感じ 笑
ドラマのシーン一つ一つの作りが丁寧かつ忠実で楽しく、友近サスペンス劇場もいつか見てみたいが、黛京子で2時間サスペンスをぜひ地上波でやってもらいたい。