「あな番」のスタッフが再集結したというので、期待して観たのだが。。。。

 

途中まではよかった。

謎に包まれた連続殺人事件、怪しい登場人物と彼らを演じるクセ強の俳優陣、そして何よりも演技力の高い志尊淳と岸井ゆきのというキャスティング。

これらは、物語を盛り上げて期待感を持続させるには十分な要素であったろう。

 

だが、いかんせん。

たった10話でミステリーの奥行きを描くのには無理があった。

また、タイトルにもある通りこのドラマは恋物語でもある。

志尊淳演じる設楽浩暉と、岸井ゆきの演じる筒井万琴は、幼いころに一度だけ出会っていて、運命的な再会を果たす。二人は互いに惹かれあっていくが、最後は浩暉が犯した犯罪によって引き裂かれてしまう。

最終回で離れ離れになる二人だが、抗えない運命に二人の愛と絆は深まっていく。。。。

 

闇がどこにも無い。。。。

恋=闇 ではなかったのか。

よくわからん。。。。

 

あと、、、、

 

「あな番」を期待して観て、心からがっかりしたのは、真犯人のキャラクター設定だ。

望月歩も、あれじゃあ可哀そうだ。

シリアルキラーなのだけど、動機が愛するママをバカにした女を殺したかった、、がスタートとは。。。それ、シリアルキラーではありません。

それこそタイトルにある、闇がまったく見えない。

 

「あな番」の素晴らしかったところは、犯人捜しと謎解きの面白さはもちろんのこと、真犯人がガチのシリアルキラーだったこと。誰が見ても納得のいくキャラ設定で、そこには背筋も凍らんばかりの、深い闇が横たわっていた。

 

演じた西野七瀬が、本当にナチュラルにサイコパスに見えて素晴らしかったのだが、いかんせん、望月歩は演技がうますぎて、死ぬほど嘘くさいシリアルキラーになってしまった。

このために、最終回もまったく物語に没入できず、志尊淳と岸井ゆきのの切ない涙のシーンも、まったく心に響かず。。。。

 

色々な意味で残念なドラマだったが、まあ、こういうこともある。

途中までそこそこ見せてくれたので、よしとするかな。。。。

 

共演者の田中哲司、 森田望智、齋藤飛鳥、浜野謙太らは、怪しい人物として名を連ねた。萩原聖人もだ。

小林虎之介は、「宙わたる教室」で強烈なインパクトを残した。今後に期待だ。

西田尚美、白洲迅、猫背椿、おかやまはじめ、山本未來、紺野まひる(最近、母親役多い)、小林涼子らも出演。検察官で阪田マサノブ、、、って最終話にちょい役らしい。

 

この春ドラマは、チョイスしたドラマは全部当たりと思っていたが、無念。

岸井ゆきのには、再度ちゃんとしたドラマで主役を張ってほしい。