同じ職場にいるインド人研修生のサチさん。

日本語を1年半で完璧に習得し、仕事面でもあまりに優秀なため本人の希望もあり、来年春からは研修生あらため、逆駐在員に昇格。

 

そのサチさんとは少し前、家族が一時帰国でヒマしている時に、宇都宮で最も有名なインドレストラン「モティ」に行ったことないというので、かみさんとともに一緒に行ったことがある。

 

そのお礼なのか連休前のある日突然、年末に家に来ませんか?とのお誘い。

喜んで、と昨日お邪魔してきた。

 

うちから駅方面に歩いて5分のところにあるマンションの高層階。

もしかすると、30年近く宇都宮に住んでいてこんな見晴らしのよいところから宇都宮の街を眺めたのは、初めてかもしれない。

サチさんの住むマンションの南向きのベランダから、晴れ渡る空の元に広がる宇都宮の街を見てそんなことを思った。

 

美人の奥さんが作ってくれた、二人の出身地でもある北インドの料理たち。

サチさんはシーク教なので、常にターバンを巻いている。

長身で濃いヒゲも蓄えているので、とにかく目立つ。

ただ、最近は宇都宮もたくさんの外国人が暮らすようになり、サチさんたちが暮らしていくにはそんなに不便は感じないようだ。

近所のスーパー・オータニの店員さんはサチさん一家に親切にしてくれると言っていた。

 

豆のカレー、チキンカレー、サラダ、ヨーグルト。そしてライスはやっぱり日本のコメじゃなく、あの長細いお米。

 

プレートに盛っていただく。

MATTとかみさんにはスプーン付き。

サチさんたちはもちろん右手で。

チャパティも焼いてくれて、こちらも美味しかった。

 

デザートにはグラブ・ジャムン。

インドの代表的デザート。とにかく甘い。でも辛いカレーの後にはこれがいい。

 

7歳の息子さん、3歳の娘さんとともに賑やかな中、手作りのインドカレーをいただき楽しい時間が過ごせた。

31日は家族そろって軽井沢に遊びに行くらしく、日本語堪能なサチさんがいることで家族みんな日本での生活を楽しんでいるようで何より。

 

奧さんの料理はどれも美味しく、家でこんな美味しいカレーが食べられるのなら外でカレー食べなくても良いなと思う。

ただ、食材を手配するのは大変なようで、そんな話を聞いていたら、家族で暮らしたアメリカ駐在時代を思い出した。

 

駐在というのは大変な反面、苦労が多いほど後年いい思い出になる。

サチさん一家もそうなったら良いなと思った年の瀬前の一日だった。