映画を観に行くのは何年ぶりだろうか。
ファンとして応援したいので、ちゃんとお金を払って観に行った。
こういうのを推し活というのだろう 笑
MOVIX宇都宮で27日から上映、ネット会員になって予約して今日の朝イチの上映に行ってきた。結論からいうとこのドラマ、回数を重ねるごとにパワーアップしていく。
アクションしかり、ちさととまひろの友情もどんどん深くなり、二人の息もピタピタになってきた。
阪元裕吾監督、アクション指導の園村健介の二人は映画人として、素晴らしい作品を撮っている。
また今回ゲスト参加で野良の殺し屋、冬村かえで役の池松壮亮が最高だ。
クレジットで見つけた時胸が躍った。
何と言っても、池松壮亮の殺し屋といえばあの「MOZU」の新谷宏美だろう。
阪元監督もあの作品を知っていて、あえてキャスティングしたのだろうか。
だとしたら、とてもいいセンスしている。
冬村かえでも新谷宏美同様、殺人衝動に突き動かされる危険な男なのだ。
それにしても池松壮亮のアクション、本当にすごい。
プロの伊澤沙織と五分の格闘シーンで渡り合い、息詰まるアクションで興奮しきりだ。
演技派でアクションもできる、貴重な俳優さんだ。
格闘シーンで「MOZU」の新谷のようにアイスピックを持つかと思ったが、そこまでのオマージュはさすがに、、、笑
オープニングからエンディングまでテンポよく、また過去のシリーズを見てきたファンには懐かしいエピソードなどもあり、飽きることなく観ることが出来る。
伏線もきれいに回収し、見終えた後もすっきり。
相変わらず激しいアクション、殺しのシーンとちさと・まひろのゆる~い日常が巧みな演出で織り交ぜられて心地よい。ファンにとってはこの「激・ゆる」のコンビネーションが中毒性を帯びて体に染みついてしまう。
今回は宮崎に殺しの出張にいくという設定。
ちさとを演じる高石あかりも宮崎県出身。
ゲストには2人と共に冬村かえでを殺すことになる、前田敦子(入鹿みなみ)に、宮崎出身の大谷主水(七瀬)。レギュラーの田坂さんに宮内さんも健在。
ゆる~いパートでは、また様々な「くすっと」笑えるエピソードが盛りだくさんだが、前田敦子演じる入鹿みなみと、ちさと・まひろのやり取りが楽しい。
「Z世代はこれだから、、、」と舌打ちする入鹿に、若さゆえの無謀さで歯向かうちさとと、それをなだめるまひろ。
3人は最後は世代間ギャップを超えて分かり合うのだが、その様子は実社会でも目にする光景。これが殺し屋協会内での話でなければ、なのだが。
もうひとつ、このシリーズが楽しいのはちさともまひろもまだ20歳になったばかり、凄腕の殺し屋で名を売っているのだが、まだまだ駆け出し。
雑魚はともかく、強い相手に対して決してスマートに殺しができるわけではない。
今回もまひろは冬村にボコボコにヤラレ、あわや殺される寸前まで追いつめられる。
だが最後はなんとか最強の相手に打ち勝つのも、ちさととまひろの二人のチームワークでだ。
いくら殺しのプロといっても、若い女の子。
二人が決して最強でないところが、リアルでない物語を少しリアルに見せてくれている。
映像作品としては、お金がかかっていなくてもアイデアとセンスで相当に面白いのだが、果たして海外では受けるだろうか?
「ベイビー」を最初見た時、「TRICK トリック」を思い出した。
堤幸彦が作り上げたオカルトコメディの名作だが日本的な笑いのセンスが、海外ではどうかな、と思っていた。
「ベイビー」もアニメ・コミックが原作でもおかしくないほどジャパニーズポップカルチャーの雰囲気を持っているので、海外で受ける可能性もゼロではないか。
朝早起きして、久しぶりに映画館に足を運んでよかった。
大画面のスクリーンで派手なアクションと二人のゆる~い日常を堪能できて満足。
これはぜひ、ファンならずとも観てもらいたい作品。
この映画から見ても十分、楽しめること請け合いだ。
回を追うごとに二人の息がぴたりと合って行く。
現在放映中の「ベイビーわるきゅーれ エブリデイ!」もお勧め。