7/15~22でアメリカに出張に行ってきた。
旅行記は別途書くとして、往復の機内での映画鑑賞記録を。。。
往路 : ずっと寝ていて映画鑑賞無し。。。。。
復路 : 二本鑑賞
~ハンガーゲーム
2012年のアメリカ映画。どうしても「バトルロワイヤル」を思い出してしまう。
世界観は全然違うけど。
主演のジェニファー・ローレンスは当時若干21歳。
どことなく、黒木華っぽい素朴な感じの可愛らしい女の子が、弓矢を携えて殺し合いのサバイバルを生き残るというストーリー。
ジェン(彼女の愛称)はその後スターダムに上り詰め、色々と問題発言や行動もあるが(この間のアカデミー賞でのそれとか)、長身でスタイルも良く、いかにもハリウッド女優の風格を備えている。
物語はアメリカが崩壊したのちの仮想世界での出来事だが、まあ、それなりに楽しめる一作。
~アメリカン・スナイパー
2014年公開の映画。
およそクリント・イーストウッド監督の映画ははずれがないと言っていい。
俳優で成功した彼だが、映画監督としての才能も一流。
社会派の映画でありながら、エンタテインメント性もしっかりと盛り込む技量が半端ない。
(愛国心あふれる普通の)アメリカ人視点で観たら祖国を守った英雄の壮絶な物語、外国人が見たら世界の平和を守る名目で、あちこちにちょっかいを出して紛争の種をまき散らし、自国の名もなき普通の人たちを戦場に送り出して不幸のどん底に突き落とす物語、である。
イーストウッドは作品に反戦メッセージをちりばめるスタイルだが、この作品も観る者の視点でそれぞれの立場で楽しめる作りになっている。
特に、ラストシーンなどはモデルとなった主人公のクリス・カイルの葬列・追悼式の実際の映像が流れるが、英雄視して感動するもよし、戦場から離れる決意をし、あんなに普通の生活を望んでいたのに何でこんな最期になってしまったのか、と無常を感じるもよし、だ。
イーストウッドの映画には人間を見つめる優しいまなざしがある。
この作品でもクリスの家族を描く一方で、宿敵であるスナイパー・ムスタファの家族も(短いながらも)きちんと描いている。
そこに敵も味方もない、それぞれ一人の家族を愛する普通の人間がいるだけ、という強いメッセージを感じた。