元脳外科医が原作を書いている漫画作品。篠崎絵里子の脚本で、杉咲花主演ということで、三拍子そろっているうえに、関西テレビ制作。

これは期待できると信じて放送が終わってからNetflixで一気見した。

 

結論からいうと面白いドラマだったが、自分が想像していた世界観ではなかったからなのか、どっぷりとドラマに浸ることができず、ゆえに大きな感動を感じることもなく11話が終わってしまった。

 

私生活でもお付き合いしていて、杉咲花が直々に相手役としてオファーした若葉竜也の抑制の利いた演技も良かったし、付き合っているからこその息の合った二人の演技も見どころの一つだった。

また杉咲花を取り巻く医療関係者たちとの関係性、同僚を思う愛の深さも感動もの。

脇を固める俳優たちも、井浦新、岡山天音、吉瀬美智子、千葉雄大、安井順平、野呂佳代、中村里帆、酒向芳、小市慢太郎、阿南敦子、生田絵梨花、山谷花純と渋くて良いキャスティングだ。

 

川内ミヤビ役の杉咲花もその演技力の高さから、一日寝ると記憶を喪失してしまうという難役をしっかりこなし、そこはさすが。

(ちなみにこの設定は福本莉子主演の「今夜、世界からこの恋が消えても」と同じ記憶障害である)

 

ミステリー要素もあり、ミヤビと三瓶(若葉達也)の深い愛情物語も愛おしく、また周辺人物のキャラ作りも良かっただけに、綺麗にまとまり過ぎていたところが物足りなさにつながっているのか、、、、

ただ、世間的には高評価のドラマだったのでMATTの無いものねだりなのかもしれない。

 

ゲストには風間俊介、中村映里子、前原瑞樹、飯田基祐、黒田大輔、加藤雅也、赤間麻里子ら実力者が名を連ねるが、一番びっくりしたのは9話の池脇千鶴。

 

実は見たときに全然気づかず(なんとなくどこかで見たことあるなあ。。。という程度)、今、wikiを見ていて気付いた・・・・・汗。

あの可愛らしかった池脇千鶴の面影はほんの少しだけ。

「その女、ジルバ」の時もアラフォーの中年女を演じてファンを驚かせてくれたが、今回のちーちゃんは、もう、かなり太ってしまっていてまったくもって彼女が池脇千鶴だとわからなかった。

 

それはややショックではあったが、演じたのは昏睡状態の娘に意識があることを主張する母親役。さすがの演技で涙を誘うシーンを演出したのは面目躍如か。

でも、なんであんなに変わってしまったの・・・・・・

 

それから7話と10話で妙に濃いキャラのカフェ店員が出ていたので誰かと思ったら、映画監督の今泉力哉。

若葉竜也とは「有村架純の撮休」の2話で、杉咲花とは「杉咲花の撮休」2話、6話で仕事を一緒にした関係からなのかどうかはわからないが、サプライズ出演だった。

 

関テレの意欲作ということで、心のどこかで「エルピス」のようなドラマを期待していたのかもしれないな。。。