生見愛瑠が連ドラ初主演、ということで見ることにしたのだが、正直ドラマの設定を知った時はあまり期待はしていなかった。

 

最初の数話も瀬戸康史(西公太郎)、神尾風珠(朝日結生)、宮瀬流弥(板垣律)の3人のイケメンとのラブロマンスと、誰が元カレだったかを探すのが物語の主軸か、と思い見るのをやめようとしたほど。

 

だが視聴していくとただのラブロマンスではなく、事故で記憶を一時的に消失した緒方まこと(めるる)が、自分に向き合い自己の存在を見つめなおしていく過程が丁寧な心理描写とともに描かれ、それがとても深く興味深いことに気づいた。

 

それからはまことが元の自分と今の自分との違いを探りながら、果たして本当の自分はどちらなのか、そもそも私はいったいどんな人間だったのか?人を愛することとは?と、悩みながら何度も躓きつつも懸命に生きていく姿についついエールを送りたくなってしまった。

 

この春ドラマではなんと4作品も記憶障害をテーマにしたドラマがあったそう。

少し前には「たとえあなたを忘れても」(萩原莉久と堀田真由)でも似たモチーフがあった。

くるりがユニークなのは、記憶障害を起因としたミステリーラブロマンスの形を借りた、人は記憶を失ったら自分をどう生きるか、という難問に焦点を当てている点ではないだろうか。

 

生見愛瑠は、女優歴は短いものの本当に良い作品に出演している。

そしてそれぞれ個性豊かなキャラクターを演じているが、出演するたびに成長していく様子がわかるのでついつい応援したくなる。

池田エライザと並んで、モデルと女優を両立させる才能の豊かさに脱帽だ。

 

共演者は菊池亜希子、丸山礼、ともさかりえ、片平なぎさ、肥後克弘、坂井真紀など。

 

本ドラマでもめるるのおしゃれな着こなしが毎回の見どころ。

華やかな衣装を難なく着こなすめるるは素敵だ。

 

衣装も素敵だったが、最終話のめるるの髪型はよく似合っていて可愛かった。

バックハグはキュンキュンポイント。

(10話の花びらキスもキュンキュンポイント。。。)

 

また、瀬戸康史の花屋さんもはまりすぎていて、もともと自営業なら花屋かケーキ屋がいいな、と夢描いていた(描いていただけだが)MATTにとっては眩しすぎて直視できない。。。笑

 

誰がまことの彼氏だったのか?誰がまことにケガをさせたのか?を推理するミステリー要素もちゃんと面白く、それでいて深いテーマ性。

くるり、思ったより良いドラマだった。