unblockでupされたので早速視聴。

 

推しの山田杏奈がアシㇼパ役をやるというので、ぜひ観たかった。

ティザー画像を見て、弓を引く彼女の眼を見たときこれはいける、、、と直感。

アシㇼパ役はオーディションだったそうで、彼女の目力と意志の強さで見事大役を射止めたそう。やはり杏奈ちゃんの目力は他を寄せ付けないほどの魅力なのだ。

 

いいね、山田杏奈。これだけの表情ができる女優さんはなかなかいません。

 

お話は壮大なストーリーなのでこの映画ですべてが収まらず、なんとなくモヤモヤとしたまま終わってしまった。続編を期待したい。

またNETFLIXではアニメ版もupされているので、これはこれで見てみよう。

 

明治末期、日露戦争、二百三高地、開拓時代の北海道と混とんとした当時の日本が舞台。

アイヌ文化も忠実に盛り込まれて壮大な歴史冒険譚というのが本作の魅力。

争いごとが日常になっていた日本において、杉元のような軍人が闊歩していた時代。

「和人」の人を殺すことに対する軽薄さと対比するように、アシㇼパの言葉「人を殺してはならない」というアイヌの教えが描かれる。

そこにこの作品の持つテーマの重さを感じる。

 

不死身の杉元を山﨑賢人が演じることに原作ファンからは様々な意見があったらしいが、ふたを開けてみると彼の切れのあるアクション、高い身体能力で難なく杉元という魅力的なキャラクターを完璧に演じていた。若いのにすごい役者さんだ。

 

山田杏奈は持ち前の目力でアイヌの少女を見事に演じ切っていたが、雪の中の演技というとどうしても彼女の映画初主演作「ミスミソウ」を思い出さずにはいられない。

何気なく観たあの映画で、完全に山田杏奈という女優の魅力に取りつかれたといっていい。

本作では弓を引く彼女の勇ましい姿にほれぼれした。

 

「ミスミソウ」は山田杏奈の魅力が凝縮された作品。

当時17歳とは思えない迫真の演技。

 

映画では数々の有名俳優・女優が参加。

その多くが原作のファンだとか。

 

中でも原作者からの指名で役が決まった、鶴見中尉役の玉木宏の怪演はすさまじい。

この人も目力が凄いので、得も言われぬ迫力に圧倒させられる。

目力といえば、山田杏奈と「小さな恋のうた」で共演した眞栄田郷敦も忘れてはならない。

彼も続編で重要な役をやりそうだ。

 

あと梅子役で高畑充希が存在感を発揮。

彼女、最近こういった脇できらりと光る役が多いが、本当は主演作を観たいのだけどね。。

 

北海道の雪山でライフル銃をバンバン打つのを見ていると、ちょっと前に興味を持って色々調べた猟銃免許について、また関心が出てきてしまう。

全国の猟友会では高齢化が進んでいてなり手が求められている。

55歳のMATTは世間的には定年間際のオジサンだが、猟師の中では若手になるのかも。

ちょっと考えてしまう。。。。

 

これだけ壮大なスケールの原作を、よく破綻なく実写化できたと思う。

そこは制作側、監督、役者、スタッフみんながいいものを作ろうという強い想いがあったからだろう。続編が楽しみな一作となった。