2022年3月に観た際、Unblockには6話までしかupされておらず、7,8話を観られずにいたが、先日たまたまTVの番組表を見ていたら、なんとNHKで再放送されるのを偶然発見。それも放送1時間前に。。。

 

そんな幸運もあり2年越しに観ることができた。

 

7話「ホットサマー・マーサ」は古川琴音が出ていると知り、ぜひ観たかった。

このエピソードでの怪異は彼女ではなく、近所の神社の古木のほこらの中にあった鏡から出てくる藪箱法師という怪しげな存在。

古川琴音演じるイブは、岸部露伴に成りすました藪箱法師を愛するかなりストーカー気質のヤバい女の子。

 

どうも彼女はその見た目の危うさから、こういった役が多い気がする。

もちろん、普通の女の子の役もあるがいわゆる「いっちゃってる」子を演じたら、おそらくこの世代最強だろう。

MATTはどちらの役の彼女も好きだ。

これまでの彼女が演じた役の中で、一番好きな役は何?と聞かれたら「コントが始まる」のつむぎかな。あのドラマでの彼女は本当に魅力的な女の子を演じていたから。

「前科者」や「今夜、世界からこの恋が消えても」「偶然と想像」などの作品の方が、彼女の役者としての実力がわかるだろうけど、あえて。

 

ウサギの耳をつけて、ゴスロリチックな衣装をまとった古川琴音。

こんな子がストーカーだったら嬉しい、、、じゃなくてコワい。

 

酒向芳、山本圭祐の二人の神主も怪しい雰囲気満点で盛り上げてくれたが、ロケ地となった地方の田舎でよく見る藪のある十字路は、この話の一番のキーとなるアイテム。

古来より十字路=四つ辻というのは不吉なものだ。

子供のころに感じた、得も言われぬ不気味な空気感。

そのぞわっとくるような怖さが印象に残るエピソードだった。

 

8話「ジャンケン小僧」は荒木飛呂彦らしいエピソード。大人をバカにしたような少年を演じた柊木陽太は、「最愛」や「拾われた男」、「時をかけるな、恋人たち」、「一秒先の彼」などで登場人物の幼少期を多数演じ、是枝裕和+坂本裕二の話題作「怪物」で主演を張るなど、演技力抜群の将来性有望な子役。

整った顔立ちが印象的な、白鳥玉季とともに将来楽しみな俳優さんだ。

 

不気味で怪しい力を持つ恐ろしい子供が登場する作品、といえばなんといっても「オーメン」のダミアンだろう。何年経っても、あの映画の持つ恐怖を越える作品には出会えていない。

不朽の名作である。

 

このエピソードのテーマであるジャンケン。

こんなシンプルな勝負の道具なのに、シチュエーションによってこれほどエキサイティングなものもない。その特性をうまく利用した展開に、さすが荒木先生とうならされる作品。

特にラストの岸部露伴と少年の対決は見ものだ。

 

5月10日には新作が放送されるので、そちらも楽しみだ。