WOWOWドラマだが、Netflixでも視聴可能。
新聞記者ものは、潜水艦もの、法廷もの、医療ものに並んで外れはあまりないと思う。
主演の玉木宏はMATTの中では竹野内豊と並んで声のよい役者さん。
2006年のNHK版「氷壁」での演技でほれ込んだ。これが初主演ドラマだったらしい。
このドラマで評価されて、その後の活躍につながったようだ。
原作者の一本木透の名前がそのまま主人公の名前に使われている。彼自身も元新聞記者だったそうで、そのため新聞社の中の描写や人間模様はリアルだ。
20数年前のある事件が発端となった連続殺人事件を、主人公が新聞記者として、一人の人間として真実を求め奔走する。
全5話のため展開は速いが、3話くらいまでは何が起こっているのかがドラマの関係者同様視聴者にも見えてこないので、ハラハラしつつ見ることが出来る。
事件は4話後半から最終話で急展開を迎え、最後に(やはり)犯人だった萩原聖人演じる江原茂の告白で幕を閉じる。
と思ったら古田新太(クセモノですなあ)演じる産婦人科医の石橋から、一本木は衝撃の事実を教えられることになる。。。。
伏線回収しすぎな気もしないでもないものの、でも緻密に練られたプロットと構成力でミステリーとしては十分楽しめる一品ではないかと思う。
こういうヒューマンドラマは演じる役者の実力が伴わないと、リアルさに欠けてダメになるが、その点この作品は心配いらない。
先の二人に加え最近は萩原聖人同様、怪しい人物の役が多い渡部篤郎。
更に、甲本雅裕、長谷川朝晴、金井勇太、高橋勉、八十田勇一、信太昌之、安藤裕子、酒向芳と、実に味わい深い布陣。
また高岡早紀も出演しているが、大人の色気ムンムンでちょっとこのドラマにはふさわしくなかったかもしれない。役柄から想像すると篠原ゆき子とか吉田羊とかがマッチしていたかも。
主人公の婚約者でこのドラマのキーとなる人物・白石琴美に松本若菜。
薄幸の美女を演じるのは、この人か木村多江しか見当たらない。
正義を信じ、世間に真実を知らしめるのが新聞記者の使命だとすると、一本木透は非常に辛い踏み絵を踏んだことになる。
しかし最終話で明かされる真実によって、あまりにむごい彼の人生に一筋の光が差したことを知り、カタルシスを得られる。
最後に、最近見たドラマ「最高のオバハン 中島ハルコ」、「おいハンサム!!2」、そして本作と立て続けに結城モエが出ていた。
元・ミス慶応ファイナリストの彼女、美形だが畑芽育ちゃん同様に横顔がとても綺麗なことに最近気づいた。
横顔美人として認定 笑
女優さんとしては整い過ぎた顔立ちが逆に使いづらいのだろうか。。。
でもこの夏、江戸川乱歩を描いた「乱歩の幻影」で主演に抜擢されたようで、あの乱歩の耽美な世界にはこのくらいの美形でないと現実味がないので、期待したい。