當真あみの初主演ドラマ。

40分ちょっとのショートドラマだが、感覚過敏の女子高生が主人公でNHKらしいメッセージ性のあるドラマだ。

 

尾野真千子が母親で當真あみとの親子役は「僕の手を売ります」に続いて。

偶然なのか、お互いに息があったからなのかわからないが、二つのドラマでまったく違った関係性の親子役をやっていて、ドラマファンにとってはたまらない。

 

MATTたち50代以上の人間にとっては、このドラマでテーマとしているような、無理をしない、個人の自由を大切にしよう、ルールに縛られない人生、というのは世代の違いを感じる。

 

もちろん、その生き方が良いとか悪いとかではなく、時代というのは移り変わるもので人の価値観も変わっていくべきなのだ。

最近MATTも自由に生きること、自分らしく楽しく生きることの大切さがわかるようになってきた。年を取ったからだろうか。

 

だから、當真あみ演じる片瀬あまねの唱える「ケの日こそ笑って過ごそう」という言葉に共感を覚えた。高校生にとってのケの日は授業のある5日間。社会人のMATTたちも同じだ。

その人生で一番多いケの日こそ、楽しく生きようではないか、と。

たった一度きりの人生、精いっぱい生きるもよし、自分のしたいことをして楽しく生きるもよし。

 

40分のドラマだったが心に刺さるテーマ。さすがNHK。渋い。

 

共演に奥平大兼、望月歩。母親の再婚相手に板橋駿谷。

教師役には岡山あまね、山田キヌヲ。同級生には次世代を担う美少女たちが。

小宮山莉渚、中井友望、伊礼姫奈など。

 

當真あみは感覚過敏で普通の生活を送ることのできない少女を、繊細な演技で表現していた。彼女の実力を垣間見ることができる一品。