アンブロックテックは、話題になっている監督、脚本家の作品をupする傾向がある。

最近、クドカンの作品のup率が高い。

「一秒前の彼」に続き、本作もupされていた。

 

正直を言うと、ドラマで丁寧に人間関係や特異な主人公たちの生態を細やかに描いていたからこそ、面白かったのだと思う。

もちろん、映画はドラマを観てきた人にとっては久しぶりにあの、どうしようもない世界観をまた堪能することが出来て良いのだけど。

 

ドラマが放送された2016年当時は、主人公たちゆとり世代がテーマであったが、あれから7年経ち、映画では「Z世代」が登場し、かつてのゆとり世代も自分たちが下から突きあげられる立場になっている。

 

劇中、パワハラで部下から訴えられた山岸(仲野太賀)が、会社の面々から面談を受ける場面は、最近時「不適切にもほどがある」でも見られた光景。

クドカンによる生きづらい世の中への挑戦は、昨年のこの映画から始まっていたのだと知った。

 

山岸の会社が韓国企業に買収されてオーナーが変わってしまうという設定で、韓国から送り込まれたマネジャー役に木南晴夏が。

流ちょうな韓国語を話すなと感心していたら、2010年に出演したドラマで韓国人を演じた時に学校に1年通って習ったのだとか。

韓国人キャリアウーマンの特徴をよくつかんでいて、好演だった。

 

その他、佐久間由衣が冒頭のシーンのみ出演。

山路(松坂桃李)とデートの設定で、彼が持つタブレットの画面には麻生厳(吉田鋼太郎)の顔が。

「おいハンサム!!」の父娘がご対面、と勝手に興奮。

こんな感じでご対面 ww

 

更に、上白石萌歌が山路の勤める小学校に来る実習生教師で、これまたちょい役出演となかなか豪華。

 

個性的なキャラが、クドカン脚本でのびのび自由に演じているところは変わらず。

映画なので2時間で終わってしまうのが惜しい。

と思っていたら、クレジットエンドで「つづく」の文字が。

クドカンの「生きづらい世の中」への挑戦はまだまだ続く、ということだと期待したい。