正直不動産2を見て、「正直に」思ったことを書いてみる。

 

世間一般、シリーズものというのは間違いなくファーストシーズンが一番面白い。

シリーズとなって2以降になるとどうしてもマンネリ化し、パワーダウンしてまうものだ。

 

昨今で一番がっかりさせられた「2」は「まだ結婚できない男」だった。

阿部寛と夏川結衣の関係性と2人の軽妙なやり取り、そして周辺の人々との信頼関係が肝のドラマだったが出演者も大きく変わり、そういった良さがまったくなくなってしまっていた。

そりゃ、15年以上経ってしまうと世の中も人も変わるわな、、、、

 

だが、正直不動産は違う。

昨年に引き続きメンバーは変わらず、新メンバーも加入し文字通りパワーアップ。

舞台も変わらないし、やっていることも基本同じだがなぜか面白い。

 

それは、山下智久演じる永瀬の正直ぶりが板についてきたこと、泉里香のコメディエンヌとしての安定感、そして福原遥演じる月下の成長ぶりが見ていて頼もしい。

 

最終話で市原隼人演じる桐山に対し、真剣な眼差しで訴える月下。

福原遥が、あの大きな瞳でまなじりを決して訴える姿は彼女の女優としての成長を感じた。

役である月下同様、彼女もどんどん成長している。

 

泉里香。美人でありながら、流ちょうな(?)秋田弁を駆使し、笑いをとる。

(ほんとは京都市伏見区出身)

松本若菜との共演も見どころです。。。

 

これならシーズン3をやってもまだまだいけそうな気もするが、この辺で終わりにしておいた方がよいのかもとも思う。正月に放映されたSPとかでまた復活してほしい。

 

ゲスト陣では特筆したいことが。

いきなり1話のゲストに、推しの土村芳が久しぶりのNHK出演。

戸次重幸と夫婦役だった。ゲスト出演ながらしっかりと存在感を放っている。

 

最近は人妻役が多い土村芳。

しっとりとした大人の女性が似合うようになってきたのが嬉しい。

 

シーズン2ではその他に、泉谷しげる、迫田孝也、小倉久寛、浅利陽介、佐津川愛実(二人は夫婦役)、さとう珠緒(久しぶり)、恒松祐里、市川由衣、味方良介、田口浩正、美山加恋、梅沢富美男、市川知宏、前野朋哉、大鶴義丹、橋本マナミ、駿河太郎、高畑淳子、野間口徹、そして田中泯(最後の最後に決めてくれる)と、多彩なゲストが各話を彩っている。

 

今回新たなキャラとして何と言ってもディーン・フジオカの存在は大きい。

爽やかな笑顔で躊躇なく人を騙し、何かとタップダンスを披露するというものすごく胡散臭い役なのだが、彼のような隙のないイケメンが演じると、なんだか「まあいいか」と思ってしまうのが不思議。それだけディーン・フジオカの役作りが完璧だった、ということだろう。

 

彼の存在がまた、正直不動産2を1に勝るとも劣らない作品にするのに大きな要素であったのは間違いない。それだけキャスティングの妙が生きたドラマだった。