芋生悠見たさに、何気なく選んで観たのだけど思いのほかよくできたドラマだった。
奥山ケニチの原作を8話のオムニバス(各25分)にしたWOWOWドラマ。
基本ストーリーは一組のカップルが一晩を過ごし、迎えた朝に一緒に朝食を食べるというもの。そのカップルの境遇により、様々な夜と朝の過ごし方がある。
各話がとてもよくできていて、観終わった後にほっとするのが良いところ。
もう一つ、良いところは今売り出し中の若い男女の俳優が出演していること。
注目の俳優さんも多々いるので、彼らのフレッシュな演技を見るのも楽しい。
全8話で、心に残ったのは第一話「梅干しのおにぎり」、第4話「牛丼」、第5話「タマゴサンド」、第7話「月見そば」かな。ほかの話もみんな良かったけど。
第1話「梅干しのおにぎり」
芋生悠と、上杉柊平の共演。二人とも好きな若手俳優。
二人がともにお互いを思いやり、自分のことを見つめなおして再出発する様がとても心地よい。芋生悠は、本当に素敵で色気のある女優さん。この話の彼女は今まで演じた役の中でも魅力的な女性に見える。上杉柊平は、若いのに味がある。彼はいい役者だと思うので、もっと活躍してもらいたい。
芋生悠。実力あるけどドラマより映画向きだなあ。。。
彼女の魅力を100%引き出す監督さん、頼みます。
第2話「ハニートースト」
今、いろんなドラマで活躍中の伊藤万理華と、若手伸び盛りの望月歩。
伊藤万理華は、男に依存してしまう可哀そうな女の子を好演。ハッピーエンドではないけど、ラストが清々しい。若いっていいなと純粋に感動。
伊藤万理華。可愛い。だけじゃなく、しっかりした演技をするのが素晴らしい。
第3話「そうめん」
こちらも期待の若手、浅川梨奈と柳俊太郎の共演。
家庭の不幸を親のせいにして生きてきた萌(浅川梨奈)。しかし、柳演じる桃川の家で見た光景に自分が間違っていたことに気づき、桃川の優しさを知ることに。
二人をつなぐそうめんが、とても美味しそうなのが印象的。
浅川梨奈。彼女、癖がないのね。もっと個性を出せばいいのに。
第4話「牛丼」
ブレーク寸前の河合優実と藤原樹が爽やかな青春譚を演じている。
河合優実はこのドラマで、本格派の女優さんではないかと感じた。
彼女の一本芯の通った演技で、この話はリアルになっていると思う。
河合優実。いい。彼女のブレークは近いと思う。
第5話「タマゴサンド」
このドラマで唯一高校が舞台。
池田朱那と前田旺志郎。この2人は「彼女が好きなものは」でも共演。
ストレートにアオハルを演じた二人はとても好感が持てた。
池田朱那はそれほどメジャーではないが、良い雰囲気がある。
こういう青春、うらやましい。。。ww
池田朱那。瑞々しい青春を演じる池田朱那は、適役。この瑞々しさが彼女の武器かも。
第6話「カップラーメン」
川島海荷と水沢林太郎。幼馴染の2人がひょんなことで再会。アイドルと漫画家を目指していたが、2人とも人生に行き詰っていた。川島海荷演じる小麦は地下アイドルとなったが、自分の実力を知ることになり、大きな挫折を味わう。人生、挫折を味わう前に諦める人間が多い、ということを知らされた。元気が出る一品。
川島海荷。今回の女優さんの中ではもっともキャリアがあるので、さすがの存在感だった。
第7話「月見そば」
石橋菜津美と水間ロン。
いきなり激しいベッドシーンから始まる。石橋菜津美が恋人を亡くし、心の大きな穴を埋めきれない女性を好演。彼女、こういう役が本当に似合う。色気もあり好きな女優さん。
水間ロンのナチュラルないい人ぶりもなかなかいい。
大人の恋愛はこうありたい、という佳作。
石橋菜津美。こういうちょっと屈折した役が良く似合う彼女。
妙な色気もあるのよね。。。。
第8話「肉まん」
筧美和子と青島柚の共演。青島柚は、1話~7話にちょいちょい顔を出すコンビニ店員。しかし彼の行動が最終話で回収されるというオチ。これは自然で良い。
筧美和子は以前書いたが、どんな役をやっても筧美和子というのがいい。
これは誉め言葉であり、彼女は「筧美和子」のキャラでどんな役でもこなしてしまう、なかなか稀有な女優さん。
優しさがあふれていて、最終話にふさわしいお話。
筧美和子。彼女の良さは自然体。どんな役やっても彼女の良さがにじみ出る。
これ、違う新進気鋭の俳優、女優さんでシリーズ2をやってもらいたい。
そのくらい気に入ったお話だった。