木南晴夏のベリーダンスもこのドラマの見どころ。

 

1カ月も前に番組は終了しているが、最終話がUNBLOCKにUPされない、というまさかの事態が発生。遅れることはよくあるので待っていたが、さすがにこれはもう無いかと。。。

 

ということで、冬クールでも1,2を争う名作ということで、ブログでも色々書き留めておこうと思っていたのに、内容はほとんど忘れてしまっている。。。。。ww

でも書こう。

 

推しの木南晴夏の初連ドラ主演ということで、心から楽しみにしていたし、生見愛瑠がドラマに出るごとにどんどん女優として成長しているのを見ることが出来て、それだけでも見る価値があった。

 

最近、原作の世界観がドラマになって著しく改悪されていた、との作者の記事を見て、原作有りのドラマ・映画は取り扱いが難しく、また原作ファンからの声も聞こえてくるので、作り手側は俳優陣も含め、大変だろうと感じる。

 

木南晴夏の高い表現力はいかんなく発揮されていた。

地味だが真面目に、真摯に人生を生きる田中京子は木南晴夏と見事に同化。

同調圧力の塊のようなこの社会での生きづらさ、息苦しさを時にコミカルに、時にしんみりと演じていて、さすがバイプレイヤーとしてこれまで様々な役を、それこそ田中さんのように誠実に演じて来た彼女ならでは、とうれしく思う。

 

一方、共演の倉橋朱里役の生見愛瑠は前出演作の「日曜の夜くらいは・・・」と違い、若く華やかに人生を謳歌する女性社員役。だがその心の内では、他人から「若く、可愛い」と評価されることに、全身全霊で応えることだけに一生懸命に生きて来たことに、激しい嫌悪を覚えている。

そういった内面の葛藤を表情豊かに演じる彼女は、やはり才能の塊なのだろう。

どんどん魅力的な女優に変貌を遂げている。

 

めるる。

屈託ない笑顔が彼女の魅力。コメディエンヌとしての才能も見せた。

田中さんを貶める輩に対する時の悪い顔ですら可愛い。「わるる」という造語も誕生。

ショートカット好きとしては、最近皆さんショートにしてくれるのでうれしい。。。

 

今回のドラマは男優陣も豊作だった。

最初は毛嫌いするものの、徐々に田中さんの人柄に惹かれていく笙野浩介役に毎熊克哉。この人も長らくバイプレイヤーで活躍してきた苦労人。

やっとメジャーなドラマでいい役に巡り合えた。

このドラマでの毎熊克哉は、昭和で時代遅れな感性をもちつつも、心根は正直で優しい男を魅力的に演じている。

 

また、彼の友人・小西一紀役の前田公輝。「転職の魔王様」ではちょっと嫌みな役をやっていて、いけすかないタイプが似合う役者かと思っていたが、今回はチャラいがその実、男らしいいわゆるいい男を演じていて好感度はUP。

やはり役者は良い役に巡り合うことが大事といういい例。

 

その他、高橋メアリージュン、生駒里奈、川村壱馬、円井わん。

笙野の両親役に、蛍雪次郎、市毛良枝。京子の両親は佐戸井けん太、朝加真由美。

朝倉あき、そしてスペシャルゲストにmieも出演(なかなかセクシーでよかった)。

 

京子がベリーダンスを踊っているペルシャ料理店のマスター・三好に安田顕。

この安田顕が、またセクシーで良い。

中年男を演じると、どうしようもないザ・オッサンから、色気あるイケオジまでこの人の幅の広さは天下一品。今、放映中の「大奥」での田沼意次役も必見だ。

 

ドラマでは恋愛要素を強くし過ぎた演出になっている点でクレームがあったと聞く。

「ミステリと言う勿れ」でも、同様の議論があった。

MATTは原作を知らないので受け入れて観ていたが、仮に恋愛要素がなかったとしてもこのドラマが描きたかったことは理解できたし、共感できたと思う。

 

田中さんの人柄や生き方はとても魅力的で、その存在だけで十分感動できたからだ。

確かにそろそろ日本のTV界も、ラブストーリーで視聴者を惹きつけるという古い考えは捨てたほうがよいかもしれない。

昨今、そういった呪縛から逃れた作品に魅力的なものが多い現実を直視すべきだろう。

 

キャラが立っていて、それを木南晴夏のような確かな実力の俳優陣が演じた本ドラマは、推しの一品だと思う(最終回が観たい。。。。。泣)