松本清張原作なので、面白くないはずがない。

ただ、連続ドラマだと思って見たら単発のドラマだった。

そう、2時間ドラマ。。。。

久しぶりにガチの2時間ドラマを観た。

 

「ガラスの城」は、1971年(長山藍子)、2001年(岸本加世子)でドラマ化されている。

今回は波瑠が主演だ。

しかし、令和の時代に主人公の郁子という名前はまだ良いとして、木村佳乃演じる田鶴子は無いだろうと思う。ほかにも連佛美沙子は信乃だし、川島海荷は啓子だし、名前が昭和なので、そこばかり気になってしまう。

 

また今回は現代劇だったが、ゆえに展開にもかなり無理が生じていて脚本家も苦労したと思う。2時間ドラマである以上、製作費はかけられないしやむを得ないのだろうが。

 

今回このドラマを観て今更ながら改めて気づいたことがあった。

それは、「2時間ドラマには2時間ドラマの演技がある」ということだ。

波瑠も、武田真治も、塚本高史も満島真之介や高嶋政伸だって、仁村紗和、木村佳乃も丸山智己も片岡礼子も、みんな普段の演技ではない。

何やら大仰なせりふ回しだったり、やたら芝居がかっている(芝居してるのだが・・・笑)というか、それらはまさに「2時間ドラマ」を作るうえで必要不可欠な要素なのだ。

ゆえに、波瑠を見ていても、なんだか違和感しかなかったのだが。。。

 

途中、屋上のヘリポートで武田真治と波瑠が事件の真相に迫る会話をするシーンがある。

断崖絶壁に行く予算が無かったのか、はたまた舞台が巨大企業だったからかは知らないが、見事な「2時間ドラマ」ぷりであった。

 

そうか、2時間ドラマの役者は知らず知らずのうちに、2時間ドラマっぽい演技に染まっていくという事か。まるで時代劇役者が現代劇を演じると、見得をきってしまうように。。。

 

今更だがドラマを2年半見てきて、新たな発見があった 笑