WOWOWドラマの中から、久しぶりに文乃ちゃんに会いたい、、、と思って選んだ作品。

(キャバクラではない。。。。笑)

 

木村文乃があの「サイレーン」より少し早く、刑事として主演したドラマ「殺人分析班」シリーズの3作目。残念ながら1,2作はアンブロックではupされていない。

 

原作は麻見和史による小説。

主人公の如月塔子(木村文乃)は原作では152.8cm、ミディアムボブ、童顔という設定だが、木村文乃は164cmと背が高い。そこでドラマでは1号小さめのスーツを着て、クレオパトラカットで原作の塔子に近づけたようだ。

また、上司の鷹野(青木崇高、185cm)や同僚の尾瑠川(小柳友、189cm)、石倉(藤本隆宏183cm)ら、周囲を長身の俳優で固めることで木村文乃を極端に小柄に見せる工夫もされている。

 

ストーリーは冒頭から猟奇殺人の様相を呈して進んでいくが、如月塔子の明晰な頭脳による分析で、徐々に真相に近づいていく。

その過程で、塔子が少しずつ刑事として成長していく姿も描かれるところが本作の見どころだろう。

 

塔子を演じる木村文乃は、男前な役をやらせたら最もキュートな女優かもしれない。

色気のない刑事という役どころ、決して女を見せないのだがどことなく女としての色気を醸し出すあたりは、彼女の女優としての性みたいなものなのか。

 

5話で事件が解決したかと思われたのち、怒涛の展開へと突き進んでいくので視聴者としては、2度楽しめる仕掛けとなっている。

 

青木崇高は木村文乃とこのドラマの少し後に、NHK「サギデカ」でも共演している。

過去作品含め3部作で共演している2人、「サギデカ」では実に息のあった演技だったのもうなづける。もう一度、二人で語り合う緊張感あふれるあのシーンを観たくなった。

 

刑事ドラマなので、多数の刑事が出てくるが、渡辺いっけい、段田安則、北見敏之、梶原善、勝村正信といった俳優陣ががっちりと脇を固める。

 

木野花、神野三鈴、田中要次、韓英恵といった俳優陣、毎熊克哉が犯人役で登場。

 

菊池凛子のサイコパスぶりはなかなかの見もの。

国際的俳優として活躍する彼女、こういった悪役もなかなかいい。

もっと見てみたいと感じる迫真の演技だった。

やっぱりモデルは”あの”ヘクター博士かなあ、、、とか思ったり 笑

 

木村文乃と青木崇高の上下関係以上、恋人未満な関係もじれったいながらも、仕事に生きる二人だからこそ、これでいいんだと見ているほうも割り切れる。

なんでもかんでも恋愛関係に発展するのもどうだか、と思うしね。。。。

 

あと、海外刑事ドラマ風に陰影に富んだ照明は〇。

鷹野、如月両名が現場に突入するシーンも、海外刑事もののような照明効果でかっこよかった。

 

クレオパトラカット(おかっぱ頭ともいう、、、)で幼さを増し原作の塔子の雰囲気にに近づけた木村文乃ちゃん。同時期放送の「サギデカ」のすっぴん風メイクとは全く違い、どこかかわいらしさも残しているのが個人的には〇です。