毎クール、外れのドラマはいくつかある。
ただ、この冬クールは外れが少なく、良質のドラマが多かった。
唯一、これはなあ。。。。という作品だったのが、この「フェルマーの料理」。
料理は数学だ、というコンセプトは多いに興味をそそられ、見始めたが期待していた内容とは程遠くて愕然。
初回でぐっと惹き付けられて、この後どういった展開になっていくのか、とワクワクしたのだけど、2話以降全然話が進展しない、主人公の成長ドラマと思いきやそうではなさそう。。。孤高の料理人を目指すという割には、ただひたすら独りよがりになっているだけに見える、とか。全然ドラマの世界観に没頭できなかった。
キャストが豪華だっただけに実に残念。
主人公は高橋文哉だが、MATTの中で若手イケメンの両巨頭の一人、志尊淳(もう一人は神尾風珠)を準主役に据えながら、圧倒的に無駄遣いだ。
更にヒロインもかなりの無駄遣い。
小芝風花に、白石聖という二人の若手美形、実力派女優を据えながら、まったく二人の魅力を引き出せていない。宮澤エマもいい演技しているのに目立たず。
及川光博(最近、悪役が板についてきた、堀部圭一、宇梶剛士、仲村トオル、高橋正臣、釈由美子、久保田沙友、板垣李光人、井頭愛海、八木アリサなど、いい役者を揃えているので、更に無駄遣い感が、、、
ただ最近サブキャラで異色の存在感を発揮している宮澤エマだけは気を吐いている。
このクールでも「ユリア先生の赤い糸」や「東京貧困女子」などに平行して出演。
それぞれで全く違うキャラを演じていて、この人の引き出しの多さには脱帽ものだ。
9話、最終話で主人公の岳がこれまでの自分のやり方が間違っていたことに気づき、一歩料理人として成長する話があり、これは納得いく展開だったが、いかんせn遅すぎた。
この展開をもっと早く序盤に持ってくれば、もっと楽しめたかもしれない。
原作はちゃんとした漫画だと思うので、制作側の力不足だったのだろうか。
いずれにしてももったいない感じでいっぱいだ。
唯一、ドラマ好きの視点で見た時に「女子的生活」で共演していた、志尊淳と小芝風花がまた違った形で共演していた、という知る人ぞ知る的な楽しみを見つけたことぐらいか。。。