この春ドラマの中でも、肩の力を抜いて楽しめる娯楽作で良作だ。
まずは天海祐希の、女優として脂の乗り切った演技を堪能できる。
このドラマの主人公、上水流涼子は天海祐希が演じることで魂が吹き込まれた、とそんな感じがした。それほど役にピタリとハマっているという事だろう。
バディ役の松下洸平も、息の合った演技を披露。
彼は「最愛」での演技も非常によかったが、永遠の少年っぽい雰囲気を持った、昨今では唯一無二の役者かもしれない。
そして何より、このドラマを観ようと思ったきっかけになった白石聖の存在。
最近ちょっとご無沙汰だったが、こういった主役でなくてもサブキャラで存在感を発揮し、色々な俳優さんと現場を経験することで、演技の幅を付けて成長してほしい。
本ドラマでも最初の方は何となく物足りないキャスティングだったものの、終盤はキーになるポジションで彼女の実力を如何なく発揮していたと思う。
仲村トオル、丸山智己、野間口徹(この春大活躍)、戸田昌宏とベテラン俳優もしっかり脇を固める。
丸山智己のダーティハリーコスプレは、50代以上のシネマファンには響くネタ。
またゲスト陣も、高嶋政伸、戸田菜穂、温水洋一、早見あかり、高橋克実、水野美紀、市川由衣、吉田ウーロン太、浅野和之、石黒賢、野村真純、酒井敏也、酒井若菜、山崎樹範、眞島秀和、阿部亮平、入山法子、高橋光臣、白川和子と、11回の中で、こんなにも名だたる俳優陣が出演。
また最終話は、佐野史郎と玉山鉄二の無駄遣いをするなど、遊び心も効いている。
ストーリー展開はテンポよく、ギャグとシリアスのバランスも「unknown」なんかより、よほどうまい。何より、男前な天海祐希演じる上水流涼子のきっぷの良さに毎回ほれぼれしてしまう。
かっこいい男の探偵はもちろんいいが、かっこいい女探偵というのも悪くない、というかむしろいい。
かっこいいだけでなく、コミカル要素もちゃんと盛り込めるのは、現時点、天海祐希しかいないかもしれない、そう思わせるドラマだった。
セカンドシーズンがあるなら、また見てみたい、そう思わせる一品でした。
毎回のお楽しみは、白石聖のミニスカ・美脚。
可愛いだけではなく、演技力も備えた彼女。
次回はぜひ、主演作で。。。。