5年前に母を亡くしてから、周囲の友人・知人が亡くなることが毎年続いていた。
そのたびに、心折れるのだけど今日もそんな日だった。
朝、起きるとベッドの上でスマホのメールをチェックして目を覚ますが、日本でMATTの次の次に継いで課長になったタツアキ君からのメールでこの日の一日が決まった。
3年前の課長時代にショコタンとの交代人事で受け入れたKさんが亡くなったという報せだった。当時、病にかかっていたのだが治療でよくなり、復帰後はバリバリと働いていた。
その頃、彼女は昇進試験を受けていて、治療を優先したほうがいいのではないか、と言ったら「治療しながらがんばります」と答え、見事クリアした。
周囲には病気のことは伏せており、その頑張りと強さに感服したものだった。
MATTのアメリカ駐在が決まった時には、コロナ禍の在宅勤務でなかなか会えない中、Teams通話で連絡をくれ、お別れのあいさつをしてくれた。
そんな気遣いもできる優しい子だった。
MATTの後任のカズさんからもらったメールには、一昨年からまた体調を崩し休みがちになって、あっという間のことだったそうだ。
30代前半という若さで無念だったに違いない。
でもカズさんのメールの中に、最近は仕事も頑張って期待されるまで成長していた、とあったのを見て、そんな中でも彼女は精一杯生きていたんだなと、ちょっと嬉しく思った。
海外にいてできることは、お花を送ることくらいしかできない。
キショーやヒサノリさんと共同でお花を送った。そんなことしかできないのが辛い。
短い人生だったかもしれないけど、自分の意思で強く生きた彼女に心からエールを送りたい。
そして今は安らかに眠ってほしい。