2020年公開の映画。
バカリズム脚本といえば、「殺意の道程」、最近話題になった「ブラッシュアップライフ」があるが、この作品もバカリズムワールド炸裂の一品だ。
好き嫌いが大きく分かれるとは思うが、MATTはバカリズムの作品は好き、というより大好きである。
本作で主演もしている彼だが、ネットでも書かれている通り、見ているうちにバカリズムがほんとのOLに見えてくるから不思議だ。
まったく女子っぽくなく、話し方もいつものバカリズムで、演技すらしているのか怪しいが、確かにOLに見える。
共演の同僚OLに、夏帆、臼田あさ美、山田真歩、三浦透子、佐藤玲、シム・ウンギョン。そして、友人役に志田未来、石橋菜津美。
あれ?ほとんどのメンバーが「ブラッシュアップライフ」にも出ていたな。。。。
物語は、バカリズムらしくほぼ全編、どうでもいい日常の話題で進んでいく。
それら会話が心地よい。
大笑いはしないが、くすっと笑えるシニカルなネタ。それが彼の脚本の真髄だ。
OL役では、夏帆は安定の可愛さだが、佐藤玲もなかなかキュートでよい。
だが、意外なことにこのドラマでの臼田あさ美がとてもいいのだ。
今までの彼女の出演作の中で、一番可愛いと思えた。新たな発見である。
シム・ウンギョンは「七人の秘書」でパクちゃん役を好演。印象に残るキャラだった。
坂井真紀もクセのある課長役で出演している。
ラストでは少しひねったSFチックな終わり方をして、さすがバカリズムと思わせる演出。
バカリズムの描く、女子だけの会話って本当にリアル。
通常はその場に男は入っていけないが、怖いもの見たさで盗み見するような感覚になれるのが、バカリズムドラマの真骨頂なのかもしれない。