以前、有村架純出演のドラマ・映画の制覇を狙っていた時に観たのだが、開始15分あまりで離脱してしまった。

理由は、弟が3人も出てくるホームコメディ・・・・?となんとなく興味をそがれてしまったからだ。

しかし、最近たまやんが見てそれなりに面白いと聞き、もう一度チャレンジ。

 

確かに。。。。

1話目を最後まで観ると、思っていた展開、雰囲気のドラマではないことに気づく。

何より、岡田恵和の脚本にいい役者がそろっているので、これは面白くないはずはない。

 

今、若手女優の中で勢いのある奈緒、この年代の俳優ではとびっきりいい役者の林遣都、そして小池栄子に藤木直人ときた。

また光石研に和久井映見が脇を支える配役で、このあたりの実力ある俳優さんたちでほぼストーリーの主要な部分が作られているので安心感がある。

 

特に林遣都は最近の30代俳優では、特段に演技力の高い人だと思う。

観覧車の中で有村架純に自らの過去を語るシーンは、表情、セリフの間など素晴らしかった。

本人は池松壮亮をライバルと言っているが、共に素晴らしい役者さんだ。

 

小池栄子も、MEGUMIと並んで好きな女優さん。

最近、とてもよいバイプレイヤーぶりを発揮しているが、直近では「美食探偵」で演じた、マグダラのマリアが最高。

マグダラのマリア役の小池栄子。ゾクゾクした。。。。

 

さて、話は面白いのだが、なんとなく違和感をぬぐえないのは、ラブコメディの部分とメインキャラたちが持っている暗い過去の部分との陰影が際立ちすぎて、少し話に入りこんでいけなかった。林遣都、なんでそんなに高い確率で、行きずりのチンピラに絡まれるねん、、、、とか 笑

 

それは半分冗談として、もうひとつ最大の違和感は、これは言っても仕方ないのかもしれないが、とても明るい有村架純というキャラ設定。

あまりこういった役を見たことが無いからかもしれないが、はっちゃけている有村架純も可愛くていい反面、やはり彼女の魅力は憂えた表情。

時折見せるそういった表情がとても魅力的なのだ。

このドラマでもそういう表情はいくつか見られたが、全体の数%くらいだったろうか。

有村ファンとしては少し残念だった。

 

幸せに生きていくことは難しい。悪意に傷つけられたり、魔という名の落とし穴にいつ落ちるかわからないのが人生。

それでも、お互いを大切に思うことができる人に出会えたら、それが幸せであり何があっても手放してはいけない。

 

ドラマの中で光石研が演じる川上は、真人(林)の保護司役。

保護司といえば、この2年後に有村架純が「前科者」で演じた職業。

このドラマでもっとも共感できたのは、真摯で正直者の川上が、自身が保護司を務める真人が、めいである桃子(有村)と付き合っていると知った時、保護司である自分と、めいの伯父である自分の二つの立場での葛藤を正直に打ち明けるシーン。

こういった、自分に正直な人が保護司でいてくれるというのも、真人にとっては幸せだったといえよう。