高畑充希主演ドラマで、最後までとっておいた観たかったドラマ。

想像していたストーリーより、よりハードな内容だった。

ここまで高畑充希演じるサクラが不遇な人生を歩むとは。

遊川和彦もさすがにやりすぎちゃうの、、、充希ちゃん可哀そう。。。。

 

だが、叩かれても踏みつけられても、雑草のようにたくましく生き抜く高畑充希演じるサクラが健気でいじらしい。

 

「過保護のカホコ」と同スタッフで作られたこの作品。

カホコ同様、サクラも現実世界にこんな女性がいたら、おそらく周囲はたまったものではないけど、ドラマだからなんとかなる。

 

冒頭から引き込まれる設定で、その後は同期の橋本愛、岡山天音、新田真剣佑、竜星涼の個性的な役者4人に、相武紗季、椎名桔平らが絡むストーリー。

全体で3つのパートに分かれていて、同期らとの出会い・仲間になるまでのストーリー、挫折、そして復活の3部制だ。

 

相武紗季、久しぶりに見たけど変わらず綺麗。昔から好きな女優さん。

37歳になったそうだが、朝ドラヒロインとして若くしてデビューした時はすごく期待されてたのに、あまりドラマ・映画で見ないのは残念。

 

椎名桔平はこのドラマの黒川のような、何を考えているかわからない、いい人なのか悪い人なのかと惑わせるような役が素晴らしくハマる。

この人も年を重ねていい役者さんになっていってる。

 

サクラに的確なアドバイスを送る人生の指針となるじいちゃんには、津嘉山正種。

アニメ・映画声優としても著名、この人の声、渋いんだよね。

 

サクラの忌憚ない、空気読まない発言に、現実世界でこんなことやったら日本の社会・会社ではあっという間にアウトローになるんだろうと思いつつも、ドラマの中の世界ではなんとも爽快だ。きっと日々ストレスを抱え込んでいる日本人はこれを見て、大いに留飲を下げるのだろう。

 

また一方である程度年を取った大人は、自分がまだ社会人一年生だったころのことを思い出すだろう。自分はどんな野望を持って社会に飛び込んだのか、どんな夢を持っていたのか。

 

サクラが劇中に事あるごとに使う言葉「私には夢があります」は、おそらくMartin Luther King Jr.の演説から引用しているのだろう。あの感動的で歴史に残る演説だ。

 

「夢」という言葉は非常に素晴らしい言葉である。

うちの会社も創業者が大事にしていた言葉が「夢」だ。

ただ、自分も含め今、うちの会社の仕事に一番欠けているものかもしれない。

このままでは、うちの会社も未来が無いな、、、と思う。

ドラマを観て、あらためてこんなんじゃアカンなと感じた。

 

ふと自分が今の仕事に就いた時のことを思い返した。

自動車が好きで、自社の車が好きで、より良いクルマを作る仕事に従事したい、そんな気持ちだった。

最近時その気持ちを忘れていたな、とこのドラマを観て改めて思い直した。

 

それにしても高畑充希という女優さんの魅力をこのドラマでも、あらためて感じることができた。大きな声で怒鳴らずとも彼女の一つ一つ噛みしめながら発するセリフはとても言葉に力がある。

声がとてもいい声をしているというか発声が素晴らしい。

そして何と言ってもあの目。

あの目に見つめられると吸い込まれてしまいそうになる。

魅力的な目の持ち主。

 

主題歌の「さくら」もピタリはまっていて、良質なドラマになってました。

 

サクラを助ける女性陣、橋本愛もよかったけど、相武紗季のお母さんというかお姉さんというか、、、的なポジションは非常に見ていて安心できた。